
ビン入りが主流だった昭和時代。「ふた」なんて開けたら即ゴミ箱行きの運命でしたが、熱心に蒐集していた人もいたのですね。決まったサイズに法定の記載項目を満たしたうえで、限られたスペースでブランディングする。眺めると「ふた」にだって味わいがあります。
ご当地牛乳いろいろ!
牛乳ビンなんて今でもあるじゃん!というツッコミは無用に願います(笑)。その通りです。でもまぁ、今では紙パックのほうがはるかに流通量が多いので、牛乳ビンのふたは懐かしアイテム扱いとさせていただきますよ!
ここでは「ご当地牛乳」という切り口で写真を眺めてみましょう。
タイトル下の「別海牛乳」。地名の読みは「べっかい」または「べつかい」。北海道の東端部に位置する別海町出身です。酪農の本場、北海道の牛乳。濃い味がする気がします!

北海道から一気に沖縄にワープです。糸満市からは「宮平牛乳」。沖縄と酪農、結びつきませんでしたがちゃんとあるんですね!お、これは65度30分の低温殺菌ですね。消費期限が短いかわりに風味が損なわれにくいのが特徴。沖縄の牛乳、どんな味がするんでしょう。飲んでみたいですね~!

今度は山形から。「庄内農協牛乳」です。こちらは120度2秒。「超高温瞬間殺菌」といいます。日本では最も一般的な殺菌方法。広々とした庄内平野でおおらかに育った牛の乳。腰に手を当ててイッキに!

け、ケー・エム・ピー??いったいどちらのご出身?目をよく凝らすと読めました。福岡県は久留米市ですね。なんの略なのでしょう、気になります。わかる方、コメントをお寄せ下さい!
ちなみにこれは牛乳ではないですね。「ラクトコーヒー」とあります。いわゆる「コーヒー牛乳」ってやつですね。銭湯を思い出しますね~。

いかがでしたか?牛乳びんのふたからニッポンの全国各地に想いを馳せる。こんな楽しまれ方をすれば「ふた」もきっと本望でありましょう。
取材協力:「昭和レトロ商品博物館」様