
■2012年まで、53年もの間作り続けられたロングランシリーズ
・モデル名 :ブルーバード
・世代/形式:810型系(5代目)
・メーカー名:日産
・販売時期 :1976年~1979年
F1が日本で初開催された1976年に登場した、5代目ブルーバード
アップルコンピュータ社が設立され、F1が日本で初開催された1976年に登場したのが、5代目ブルーバードです。先代に付けられた「U」のサブネームが外れされ、ダットサン・ブルーバードの車名に戻りました。
5代目ブルーバードが登場していた頃は、1973年に第1次オイルショック、1979年に第2次オイルショックがあり、クルマにとっては受難の時代でした。また、排ガス規制をクリアするために、燃料噴射制御(ECGI)や、NAPS(ニッサンアンチポリューションシステム)などを導入して対策を施していました。
エンジンは4気筒1600cc、1800ccと、ブルーバードでは最後の直列6気筒となる2000ccを用意。ホイールベースは先代と同じながらも全長、全幅が少し拡大され、ワイド&ローの安定したフォルムに進化。2000ccエンジンを積んだG6では、6気筒エンジンを入れるためにホイールベースを150mm、フロントオーバーハングを55mm延長し、ロングノーズになりました。
FR駆動でミッションは3速AT、4速MT、5速MTで、ボディは2ドアハードトップ、4ドアセダン、バンが用意されました。サスペンションはSSSやG6では、フロントにストラット、リアにセミトレーリングアームを採用していたものの、その他のグレードには、20年ぶりにリアにリーフリジッドに戻して不評を買いました。
何度かマイナーチェンジを行ない、初期型の丸型4灯ヘッドライトから、全車排ガス規制に適合した角型4灯へと変更。さらにG6のロングボディに4気筒1800ccを搭載させたG4を登場させるなど、ブルーバードブランドは迷走し、わずか3年4カ月という短い販売期間で6代目に座を譲るのでした。

クイズ☆エンスーとらのあな

ブルーバードと聞いて、「いきものがかり」の曲を思い出したIT。曲というなら、そこはポール・マッカートニー&ウイングスだろう!というのは置いておいて・・・
ゴル横のおやじたちにアテられてすっかり旧車に興味深々になってきたITと一緒に、ちょっとマニアックなエンスークイズに挑戦しよう!
【問題】
810型ブルーバードのラストイヤー、1979年にはブルーバード20周年モデルの「スピリット20」が発売されました。この記念モデルでブルーバードでは初めて採用された、ちょうど流行り始めた特別な装備とはいったい何でしょう?
・デジタルメーター
・サンルーフ
・パーソナル無線
(答えは「倶楽部ミーティング」の下にあります)
倶楽部ミーティング
会長:1976年といえば、「日清焼そばU.F.O」が発売された年でもあったな。
U.F.Oの意味は、未確認飛行物体ではなく、「うまい・太い・大きい」なんだよ、知ってた?( ̄― ̄)ニヤリ
IT:どっかで聞いたことあるような・・・。
ちなみにパッケージには、未確認飛行物体の英語「UNIDENTIFIED FLYING OBJECT」が小さく書かれているんですよねwww
会長:え………そうなの?(゚A゚;)
そうそう、カップ焼きそば王者に君臨している「ペヤングソースやきそば」は1975年に発売しているんだけど、なんと1年しか違わない(´゚д゚`)
IT:「日清焼きそばU.F.O」はもっと後に発売している印象がありますね。
ところで、なんで焼きそばの話ですか?
会長:いや、ブルーバードの車名からUが外れたから、ちょっと思いついただけ(*ノω・*)テヘ
IT:ナントッ∑(゚∀゚ノ)ノ
ブルーバードのUは「うまい」じゃなくてUはユーザーという意味があったんですよね。
会長:そだね~。
IT:今でもそのフレーズ使いますか?
会長:((((((((o_△_)o サァーシラン
そういや、5代目ブルーバードは1960年代に映画若大将シリーズで一躍スターになった加山雄三を、CMキャラクターとして起用していて、スポーティやヘビーデューティさもアピールしてたんだ。
IT:(*゚ロ゚*)ハッ!!光進丸…………(´・ω・`)
会長:そ、そこはあまり触れないでおこう(^_^;)
それにしてもG4ってクルマは意味がわからかなったよね。
6気筒を入れるためにわざわざロングノーズにしたのに、そこに4気筒を入れるなんて……まさにU.F.Oだよ。
IT:そこにつなげるのw( ̄Д ̄)w

【回答】
・サンルーフ
冬の日照時間が短い欧州製の車では、早くから普及していたサンルーフ。北米向けでも、高級車では本革シートと併せてほぼ必須の装備とされています。
逆に高温多湿の日本では、昔はサンルーフは雨漏りがするとか夏の日差しが暑いなどの理由であまり好まれてきませんでした。
ちなみに国産車では、手動スライド式は1968年のホンダN360(オプション装備)、電動スライド式は1978年のホンダ・プレリュードが最初の導入例と言われています。