
■つくば万博が開催された1986年に誕生し、海外でも人気だったパルサー
・モデル名 :パルサー
・世代/形式:3代目(N13型系)
・メーカー名:日産
・販売時期 :1986年~1990年
今回の車は、第7回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した3代目パルサーで、姉妹車にあたる3代目ラングレーや、2代目リベルタ・ビラ、さらに2代目エクサも同時に受賞しています。
日産としては初のイヤーカーとなる記念すべきものでした。
もともとパルサーは欧州市場に投入されることを目論んだ車で、車体デザインもどことなくヨーロッパ調のデザインになっています。
フルモデルチェンジとなった3代目パルサーは、その中でもさらに欧州市場を強く意識したモデルでした。
ちなみに、パルサーは電波やX線を発生する天体という意味。どこか未来的なフォルムの理由はそこらへんにあるのかもしれないですね。
ボディは3ドアハッチバックと4ドアサルーンの2タイプで、クーペはエクサという名称が与えられ、3代目パルサーから独立したスペシャリティカーになりました。
エンジンは初代から受け継がれる横置きで、1300cc、1500ccの4気筒SOHCガソリンエンジンのほか、トップモデルのミラノX1ツインカムには、1600ccの4気筒DOHCが搭載されました。
さらに1700ccのディーゼルエンジンも用意され、5種類のエンジンが選択できたのです。
駆動方式はFFのほか、「ビスカス、マジック」と呼ばれた、量産車としては世界初採用の、ビスカスカップリング式フルタイム4WDがありました。このフルタイム4WDは、1987年発売の8代目ブルーバードに初採用された、ビスカスカップリング付きセンターデフの「ATTESA(アテーサ)」への橋渡しにもなりました。
3代目パルサーにはモータースポーツ仕様のR1も用意され、エクステリア、インテリアを簡素化したことで、車重はミラノX1ツインカムより50kgも軽量に仕上がっています。
モデルチェンジの年だった1990年には、パルサースーパーエクセレンスTRENDAという特別モデルが登場。
カーステやエアコンを標準装備しつつも、当時の価格として120~130万円台で販売していました。
ちなみにTRENDA(トレンダ)とは、トレンド(先進性)とアテンション(注目)の造語です。

クイズ☆エンスーとらのあな

パルサーってファミリーカーっぽいけど、実は歴代モデルどれも結構スポーティで「ボーイズレーサー」的な走りが楽しいクルマなんですよね。
おやじ達にアテられてすっかり旧車に興味深々になってきたITといっしょに、マニアックなクイズに挑戦しましょう!
【問題】
クーペ版の「パルサーエクサ」、人気があったためかさらにエクサをベースにしたバリエーションが作られました。結構大胆な改修を施されたそのバリエーションとは?
・タルガトップ
・コンバーチブル
・シューティングブレーク
倶楽部ミーティング
少佐:当時のカタログでは、最上級グレードのミラノX1ツインカムの内装が真っ赤だったんだ。
赤好きな自分でもちょっとビックリしたものだよ。
IT:バブルだとそうなるんですかね。パルサーに赤ですか!
JBLのスピーカーもオプションで選べたとか?
少佐:そうなんだよ。当時はオーディオブームだったこともあり、JBLは憧れのブランドだったね。
ラリー仕様モデルなんてのもあったし、ほかに1500トリプルビスカスフルオートフルタイム4WDミラノX1-Eなんて超~長い車名もあったww
IT:販売店の営業さんもそれフルで言ってたんですかね(´・ω・`;A) アセアセ
少佐:それは知らんw
特別仕様のTRENDA(トレンダ)ってのもあったんだけど、よくよく見ると、アテンションの頭文字Aしか使われていないではないか・・・
IT:トレンタ?
少佐:トレンタじゃなくてトレンダね。
トレンタはトレイン&レンタカーの造語じゃんm9`Д´) ビシッ
まあ、トレンド&アテンションなら、トレンションのほうが納得いくけどね。
IT:トレンタにトレンダはない、と…(´・ω・`;
そーいや、トレンドって言葉が当時流行ったみたいスね。
あとハウスマヌカンなる花形職業もあったとかなかったとか…ナンだそれ?w
少佐:ハウスマヌカンとはいわゆるDCブランド時代のショップ店員のことだね。
なんと3代目パルサーが販売したのと同じ年に、ややが『夜霧のハウスマヌカン』をリリースしている。
IT:ややが?
少佐:やや、っていう歌手が歌ってたのヾ(・д・`;)
IT:ややこしや~
少佐:あ、ややこしや~

【回答】
・コンバーチブル
日産のディーラー・チェリー店の15周年企画として、100台限定で作られたと言われています。
エクサはその後、パルサーが4代目になるときにあわせ独立した車種となります。
ボディパネル換装でノッチバッククーペやシューティングブレーク、オープンなどに変化する画期的な機構を持ち話題になりました。