今じゃスポーツでしか耳にしない?ラブラブカップルを表す「アベック」

彼氏がほしい!彼女がほしい!ラブラブになりたい!………思春期の学生にとって、これはいつの時代でも変わらない願い、いや欲望ではなかろうか?
なんとかしてモテようとさして興味もないのに音楽をはじめたり、ファッションにこだわってみたり、恋愛の駆け引きをHOW TO 本で学んでみたり…そんな涙ぐましい努力をした昭和オヤジも多いのではないだろうか?
そんな欲望を叶えた二人のことを、かつては羨望を込めてこう呼んでいた。そう…「アベック」と………。
今でもアベックホームラン(連続ホームラン)など、スポーツ界では使われているものの、男女関係の意味では死語の筆頭的存在になっている。
では、今はなんというのだろうか…早い段階から「カップル」という言葉が出てきて、長く続いていたが、最新はなんと「リア充」というらしい…え、それネット民のやっかみのことやん…自分たちで「リア充」とか言っちゃうのかな?(´・ω・`)

死語解説:アベック[名詞]
もとはフランス語だが、今じゃすっかり和製フランス語で、意味は「男女の二人連れ」で転じて恋人を表す。
だが、フランスではavec=「~と一緒の」という前置詞であり、別に恋人を表す言葉ではない。そうなると、アベックホームランなんかは正しい意味で使われているかもしれない。
ちなみにカップルも別にもとは「恋人」ではない。外国人の変な日本語Tシャツを笑っている場合ではない!(# ゚Д゚)
その「死語」使ってみよう
【例文1】
ミノ:あそこの公園、夜になるとアベックが大量にイチャイチャしているらしいぞ?
出歯亀に行こうぜ!
IT:いやいやいや(;´∀`)出歯亀もアベックも古っ!www
つーか何歳ですか?中学生?www
ミノ:男の心はいつだって中学生だい!(´・ω・`)
IT:厨二病も患っているし、そろそろ大人になりましょうw

いや、たそがれてるだけですってば……
【例文2】
会長:お、どこのアベックかと思ったらITと山葵ちゃんか(・∀・)ニヤニヤ
IT:ヤダなぁ(*´ω`*)今はアベックじゃなくて「リア充」ですよ「リア充」!
山葵:え…そもそもお付き合いしてませんし…(((((((-L-lll )
IT:まあまあ、いいじゃないの!wほーら壁ドン!
山葵:止めてください!!!!( ・ー・)_/彡カキーン
会長:…………アベックが…ホームランだ…( ゚д゚)ポカーン
「アベック」が死語と化した時代背景
「アベック」の起源については、フランス語なのだからフランス生まれで間違いない。
だがしかし、それが日本に伝わり、どころか間違った意味で知れ渡った。年代については不明だ。
いろいろ調べてみると、男女二人組という意味でアベックという言葉が流行りはじめたのは、なんと1960年代からのことだそう(諸説あり)。
1960年代というとビートルズが来日したり、ツイッギーが来日したりとどちらかというとイギリス文化が流行ったっぽいんだけどなぁ…まあ、ファッションへの興味が花開いて、それを先どっているフランスに目が行ったってことにしておこうか(;´∀`)
そして、当時のアベックがこぞって挑戦したのが、ペアルックである。
今でもニコイチコーデなんて呼ばれているが、カップル限定というわけではないのが実情。しかも今が単純に同じ系統の服であるのに対し、昔は二つで一つの意味になるTシャツなんかもバンバンあった・・・ハートに相手のイニシャルが入っていたりとか…当時は雑誌でも取り上げるくらい最先端だったけど、今見ると恥ずかしい。
できればみなさんのそんな恥ずかしーーーーい写真を見てみたいものだ。

ポン:アベックね~…あったわねそんな言葉。
学生のころは近所のおばさんに「ステキなアベックね」って冷やかされたわw
IT:田舎だと目立ちますからねぇwww俺も言われたことありますわw
少佐:………へえ…あるんだ…意外だな( ´,_ゝ`)プッ
ミノ:wwwww あと確かにペアルック、流行ってたなw
教授:あったあった!当時は携帯もない時代だからねぇ…揃えるのも大変だった…(;´∀`)
山葵:えー!?教授、やってたんですか?(´∀`*)ウフフ
男の子嫌がりそうなのに、彼女さん思いだったんですね♪
IT:お、おおおお、俺ならいつでもペアルックOKだよ?(;゚∀゚)=3ムッハー
山葵:お断りいたしますぅ~♪
少佐:…冷やかされたの絶対ウソだろ、こいつ…。
知らなくても困らない!今回出てきた関連用語
リア充[名]
もともとはネット民が人生を謳歌している人たちに向けて吐いた呪詛の言葉「リア充爆発しろ!」が起源。
リア充とはつまり「リアル(現実)生活が充実している人」のことで、なにもカップル限定の言葉ではなかった。我がゴル横の「おや充ライフ」もこの言葉から転じて、「オヤジの日常が充実している様」を表している。
しかし、ネットスラングが流行語になるのが最近の風潮。ネット民の呪詛の言葉はリア充自身がリア充であることを示す言葉に変わっていったのである…悲しいね(´・ω・`)
出歯亀[名]
もともとは明治時代の犯罪者の異名「出歯の亀吉」が起源。
犯人が逮捕された犯行はかなり凄惨なので割愛するが、この男がよくのぞきなどをしていたので、のぞきのことを出歯亀というようになったらしい…。
厨二病[名]
そもそもの発案者は伊集院光と言われており、思春期特有のイタイ妄想にふけっている状態を指す言葉である。
14歳…すなわち中学二年生で発症することが多いため、もとは中二とされていたが、なぜか後に「厨」の字が当てられた。
幽霊が見えるとか言い張ったり、自分は悪魔の使いだとか言ってみたり、思い当たるフシがある人も多いのでは?
稀にそのころのノートが見つかったりすると、布団の上でバタバタすることになる…w
ニコイチコーデ[名]
現代版ペアルックのこと。双子コーデとも。ニコイチとは二つで一つという意味で、転じてペアルック…まあそのままである。
ただし、80年代のイタいカップルのそれと異なり、おしゃれで洗練されている。頑張ったらインスタグラムでいいね!がもらえるかもしれない…。

で結局、野球のハナシはどこ行ったの?
・・・お呼びじゃない?こりゃまた失礼いたしました~!