ごほうびごはんの定番といえばこの響きだったよね?「ビフテキ」

ごほうびごはんの定番といえばこの響きだったよね?「ビフテキ」

懐かしくも切ない「死語」の世界を紐解き、再度その存在にスポットライトを当てようというこのコーナー。 今回は少年時代のあのころ、胸を踊らせた夕食メニューの筆頭を紹介!これまで流行語や行動などの死語はあったけど、食べ物でも廃れていった言葉は意外に多いよう。どうしてわざわざ名前を変えるのかなぁ(´・ω・`)


ビフテキという魅惑の響き!昭和の高級料理といえばこれ

今も昔も庶民にとって、最高級のぜいたくといえる塊肉を焼いたヤツ。
昭和の子どもも、平成の子どもも、いや、大人だってこの料理が登場すれば目を輝かせるはずだ。

そんな世代を越えた魅惑の料理だが、ただひとつ、変わったことがあるのをご存じだろうか?
それは名前……。
そう、ビフテキからステーキへとね……(´・ω・`)

オシャレ感が高まるとビフテキと呼べなくなる

当時はマンガやアニメの主人公が夢中になってかじりついていたのもビフテキだし、お母さんが二階に向かって叫ぶ言葉も「今夜はビフテキよ」だったものだ。

それが今やすっかり駆逐され、猫も杓子もステーキステーキ……。そんなにお前はステキなのか?……(*ノω・*)テヘ

オヤジの給料日に家族で食べに行ったり、誕生日に食わせてもらったりと、まだ牛肉が希少だった昭和の時代には、とりわけごほうび感の強い言葉だったビフテキ。ステーキもステキ。(しつこい!)

だけど、やっぱりビフテキのほうがどこか温かさや多幸感が強い気がするのは、昭和のオヤジだけの感覚なんだろうか……?

死語解説:ビフテキ[名詞]

牛の厚切り肉を焼いたもの。ビーフステーキの別称。
ビーフステーキの略称が由来と思われがちだが、本来はフランス語でステーキを意味する「bifteck(ビフテック)」が由来らしい。アベックもランデブーもフランス語由来だし、さもありなんって感じだ。

ビフテキもステーキも同じものを指すのだが、ビフテキの場合、網目模様の焼き目に山盛りのコーンソテーと人参のグラッセが添えられているイメージ。
お母さんが唱える「今日はビフテキよ」の言葉は、家族全員を笑顔にする魔法の言葉である。

ビフテキの日はモーレツ社員でも早く帰った!?

その「死語」使ってみよう

【例文1】

ミノ:今日はみんなでビフテキ食いに行くぞ!!!

ポン:お、いいわね? ミノさんのおごり?w

ミノ:そりゃあ、お前さん、モチのロンよ( ̄― ̄)ニヤリ

教授:ずいぶん強気だねぇ? どうしたのよ?

ミノ:いや、今日はパチンコでバカ勝ちしちゃってね。

少佐:なんだよ、あぶく銭かよ( ´Д`)=3

ミノ:だからこそおごるんじゃないか!

山葵:行きましょー行きましょー♪……ところで、ビフテキってなんですか?

「ビフテキ」が死語と化した時代背景

ビフテキという言葉が生まれたのは、その料理法が伝わった明治時代のこと……らしい。それがいつの間にステーキに変わったのかも詳しいことはわからない。だが、このビフテキという言葉がまかり通っていた時代は、確かに特別な食べ物だった!

当時は牛肉の厚切り肉なんてものは希少で高価なものだった。それゆえに特別な日にだけ食べる、夢の食べ物的な立ち位置だったように思う。
もちろん今でもステーキは高価だけど、昔のほうがより高価だったよね?

そんな希少な食べ物だから、漫画やアニメなんかにもよく登場した。特に松本零士先生の作品なんかにはよく出てきていて、男おいどんの「タテだかヨコだかわからないビフテキ」や、鉄郎とメーテルが食べるビフテキはめちゃくちゃうまそうだった(*´﹃`*)

ある意味、近年注目された骨つきの「あの肉」と似た扱いだったのかも?
はぁ、懐かしい……。

「あの肉」。これとビフテキは子ども達の憧れだった

そんな希少な肉ということもあって、いたいけな子ども心をダマす親も多かったように思う。ビフテキと言われて食べてたものが実はチキンやポークだったりね(´・ω・`)ちなみにうちはポークソテーをずっとビフテキと言い張っていました……。

どんなに頑張ってもポークソテーはビフテキにはなれない。おいしいけどね……

会長:そうそう、ビフテキ!
ホントになかなか食べられなくて、特別な存在だったなぁ…。

IT:なんスか?そのヴェルタースオリジナルw

ポン:それにしても食べ物まで死語になっちゃうのね…orz
確かにライスカレーとか、レモンスカッシュをレスカとか、イタリアンをイタ飯とか言わなくなったわね…。

少佐:イタ飯とかバブルのキラーワードだったのになぁ…(;´∀`)

IT:あれ? 少佐、もしかして……
いまじゃイタ飯っていうよりも痛飯ですねw

ミノ:だな。痛こそが正義!

ポン:……違う、そうじゃない!

知らなくても困らない!今回出てきた関連用語

モチのロン[副詞?]

昭和に流行った謎言葉のひとつ。
「もちろん」をより強く言いたいがためだけに、間に「の」を入れている。もしかしたら麻雀とかも関係あるのかもしれない。いや、ほら、上がるとき力強く「ロン!」っていうじゃん?

肉は食ってもいいけど、食いタンは確認してからにしよう

タテだかヨコだかわからないビフテキ[名詞]

松本零士先生の名作「男おいどん」の中に登場する架空のビフテキ。
言葉のとおり、正方形に近い形をした圧巻の塊肉。子ども心にうまそうと思ったものだが、果たして本当に焼けるのだろうか。

ちなみに「男おいどん」は郷ひろみ主演で映画化の話もあったが、主人公は「イケメン(美男子)はみんな◯ね」と恨み節を言うような男という設定もあり、許可が降りなかったとか……。
確かに、イケメンの代表みたいな人が「イケメン◯ね!」って言ってもね(;´∀`)

タテだかヨコだかわからないビフテキはきっとこんな感じ

ヴェルタースオリジナル[名詞・形容詞]

そのまま商品名であるが、そのCMのインパクトから、ネット界隈で特別な存在を表す形容詞としても使われる。「今では私がおじいさん、孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル」ってフレーズ、聞き覚えない?

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死語 ビフテキ

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