昭和 死語の世界 ~アッシー君~

昭和 死語の世界 ~アッシー君~

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。 今回ご紹介する死語は「アッシー君」。バブルの女性たちの悲しき公共交通機関…。


アッシー君

死語解説:アッシー君[名詞]

語源はそのまま「足」に、英語で「~される人」という意味の「~ee」を加えた造語。これに一般的に男子を呼ぶときに使われる「君」をつけてできた言葉。

恋人ではないが送り迎えをしてくれる男性のことで、主にバブル期の女性、特に女子大生が使っていた言葉。
同じような言葉で「メッシー(君)」もあり、こちらはご飯をおごってくれる男性のこと。主に下心や好意を持っている男性がなる傾向があり、本人はスキあらばと思っているものの、たいていは袖にされる。
極稀にキープ君に格上げされ、恋人になるチャンスを得る場合もある。

時代背景

アッシー君なる言葉が生まれたのは日本が好景気に湧いていたバブル期のこと。この時代、日本は言ってしまえば世界一の金持ちとなり、世界中で幅を効かせていた。それゆえにみんなそこそこ金があり、羽振りがよかったわけだ。
そうなると手に入れたくなるのがステキな女性、というのが男の性。高級イタリアンや高級外車やちょっとラグジュアリーな国産車を手に入れて誰もが女性の気を引こうと必死だったのである。トヨタのソアラ、ホンダのプレリュード、日産のシルビアなど、デートカーなんて言葉が生まれて流行ったのもこのあたりのことだ。一方、女性側の望みも高くなるもので、次第に男性たちを上手に使うようになっていく。

そこで生まれたのがアッシー君だ。終電すぎまで遊んだり、疲れちゃったりした女性たちは、言い寄ってくる男たちを呼び出し、タクシー代わりに使ったそうな。まるでウルトラセブンのカプセル怪獣のようではないか…。せっかくのデートカーも哀れタクシーに成り果てたのであった。

また、アッシー君の他にも、メッシー君(ごはんおごり担当)、みつぐくん(プレゼント担当)などもおり、中にはテープ君なる録音録画担当までいたらしい。確かに昔の録画録音はめんどくさいからねー…。いつの時代でもやっぱり女性のほうが一枚上手ってことだろうか。

【「旧車ギャラリー」でデートカーの思い出に浸るなら】
https://goldenyokocho.jp/articles/1808
https://goldenyokocho.jp/articles/19
https://goldenyokocho.jp/articles/1791

※本記事は、イラスト・文を再編集して公開しています

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