サバンナRX-7 | マツダ - 運転に「心地よい緊張感」をもたらすスポーツカー

サバンナRX-7 | マツダ - 運転に「心地よい緊張感」をもたらすスポーツカー

マツダ・サバンナ RX-7の2代目、FC3型系です。ロータリーエンジンのマツダが真のスポーツカー像を追求し、7年を掛けて作り上げた珠玉のスポーツカー。プアマンズポルシェ?なにそれ?石和温泉郷クラシックカーフェスティバル2018にて撮影。


最高のファン・トゥ・ドライブを目指した

マツダ RX-7

モデル名 :サバンナRX-7(2代目・FC3S型)
メーカー名:マツダ
年式   :1987年
撮影場所 :第8回 石和温泉郷クラシックカーフェスティバル2018

ロータリーエンジンを世界で唯一、量産車用に搭載することを成功させたのはマツダだけだ。
さらに言えば、ロータリーエンジンを積んだスポーツカーを作ることに成功したのも、マツダが世界で唯一の存在だ。
いわば、RX-7は完全にオンリーワンのスポーツカーなのだ。
さらにいえば、ロータリーエンジンを積んだからこそ、RX-7は多くのファンに長く愛されるスポーツカーたりえたのだ。

リトラクタブルヘッドライトはまさにスーパーカーのアイコン

マツダ RX-7

初代サバンナRX-7、SA22C型は1978年に登場した。折からのスーパーカーブームの頃、リトラクタブルヘッドライトはまさにスーパーカーのアイコンともいうべきアイテムで、それを備えた低くて速いスポーツカーの登場はたいへんなインパクトがあった。
しかもただカッコよく速かっただけではなく、マツダだけが製造することができたロータリーエンジンを積んでいるというのだから、クルマ好きの琴線に響かないワケがない。

次世代RX-7を7年かけてじっくり開発

マツダ RX-7

その後継である2代目FC型のデビューは、7年もあとの1985年。
あれだけ人気のあったスポーツカーなのだから、もっと早くモデルチェンジして需要を刺激しそうなものだ。しかも中身はたいして変わっていないモデルチェンジなんて、よくある話だろう。
だがマツダはそれをせず7年もの間、次世代RX-7をじっくり開発していたのだ。
それは、いつでもどんな速度域でも運転していて楽しいと思える、そんな最高のスポーツカーを作ろうとしていたからだ。

ドライバーが感性で乗る部分をしっかり残したスポーツカー

マツダ RX-7 エンジンルーム

とにかくパワーのあるでかいエンジンを積んで、腕っぷしでねじ伏せるようにして速く走ることができるスポーツカーはいくらでもあった。
だがそれらは踏めば速いしターボが効けばすごいことになるけど、ステアリングにかじりつくようにして抑え込まなきゃならなかったり、ものすごい振動や固い乗り味だったり、どっかんターボで恐ろしくてなかなか踏み込めないクルマなんてザラだった。

そんなころにマツダがテーマとしていたのは、「ドライバーが感性で乗る部分をしっかり残したスポーツカー」だったという。
いまの言葉でいえば、ファン・トゥ・ドライブだとか、そういうことになるのだろう。
そういえばマツダは、近年も様々な言葉でドライバーの楽しさを訴求しようとしているね。

こんなスポーツカーが、楽しくないワケがない

マツダ RX-7 リアビュー

単に速くて操縦性もいい、とかではない。
実際のスピードは大したことがなくても、運転すると興奮をともなうような心地よい緊張感があることを開発陣は意識していたという。
こういうのを共通言語にして意思統一して開発を行っていたのだそうだ。

それらを具体化するいくつかのポイントが、たとえば2430ミリとういホイールベースにも顕れている。ステアリングを切ったときにスッと素直にクルマが向きを変えるには、マツダの考えでは2400~2500ミリぐらいが良いのだそうだ。直安性と回頭性のバランスをとると、このあたりがベストなのだという。
マツダはこの数値を実現するために、まずホイールベースがこの範囲に収まるように決定したのだと聞く。

さらに小型で低重心なロータリーエンジンを前車軸より後ろ、つまりフロントミッドシップになるように搭載することで、ノーズが軽くなりターンインが効く小気味よいハンドリングを実現している。
しかもどこまでも回り続けるようなフィールのロータリーエンジンによる、気持ちのいいフケ上がりを持っているのだ。

小さくて軽量、しかもハイパワーでハンドリングもよいこんなスポーツカーが、楽しくないワケがない。しかもスポーツカー好きの心をくすぐるスタイリングときているんだ。
今これを読みながら、FCに乗りたくてたまらなくなっていることだろう。
大丈夫、私もだ。

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