フジテレビ本社があった街

あけぼのばし通り商店街の入口
今回、ご案内する場所は新宿区の曙橋エリア。
曙橋といえば、昭和生まれの皆さんにとってはかつてフジテレビ本社があったことをご存知でしょう。
この商店街の奥にフジテレビ本社ができたのは1959(昭和34)年。
『オレたちひょうきん族』など大ヒット番組を次々と生み出しました。
1997(平成9)年にお台場へ移転。
移転前まで、この商店街の入口には『あけぼのばし通り』ではなく『フジテレビ通り』のアーチが建ち、業界関係者などで深夜までにぎわっていました。

『あけぼのばし通り』の左側の、なだらかな坂道
今回の目的地・『大星湯』さんは、『あけぼのばし通り』のアーチを右手に見て坂道を5分ほど上ったところにあります。
また、都営大江戸線の若松河田駅からも行くことができます。
こちらからは坂を下る感じで、徒歩約8分ほど。
途中には、昭和レトロ感ただよう公園も発見。
新宿区立余丁町(よちょうまち)児童遊園です。

余丁町=「よちょうまち」と読みます。2枚目の看板、昭和で止まってます…

公園の向こうには、55階建てタワマン『富久クロス コンフォートタワー』。

消防車は「乗車禁止」になってました…

塀の中の遊具つめあわせ

防災機材倉庫から熱視線
ここからまた少し歩くと見えてくる、AED(自動体外式除細動器)の看板。
そして、「ゆ」「SAUNA」「銭湯」の文字。

遠くからでも目立つ「AED」マーク。
『大星湯』さんの上階は賃貸マンションになっています。

AEDマークは、大通り(余丁町通り)の向こう側からでも目立つように掲げられています。
だんだん近づいてきました。

AEDにも近づいてきました。
さぁ、着きました。
こちらが『大星湯』さんです。

鮮やかな看板と明るい照明が目を引きます。
(ピンクのタペストリーは閉店時にしか見られません)
ちなみに、かつてのフジテレビ本社との距離はこんなカンジ。
貴重な写真を見せていただきました。

後方の高いビルがフジテレビ本社。
今はもうない煙突の高さは23mでした。(昭和62年ごろ)
「AED設置銭湯」は、ここから始まった

昭和45年ごろの『大星湯』さん。階段に座っているのが幼少期の三代目ご主人だとか。
『大星湯』さんの創業は、昭和30(1955)年。
その前には昭和初期~8(1933)年 神奈川県平塚で営業、昭和9(1934)~12(1937)年 亀戸で『松葉湯』を営業ののち、昭和12(1937)~20(1945)年 江東区扇橋で『東扇湯(とうせんゆ)』を開業(東京大空襲で焼失)、昭和24(1949)年からは江東区猿江で『亀の湯』を開業しました。(『亀の湯』は現在も同所でご親族が経営)

昭和13年ごろの『東扇湯』
『大星湯』さんは平成3(1991)年に改築、現在の建物になりました。
現在のご主人・哲也さんは三代目。

AEDを手にする三代目ご主人・前田哲也さん