【クルマニアックイズ】534本目

先日、軽自動車の電気自動車（以下EV）「SAKURA」を発表した日産自動車。日産は長くEVの開発に取り組み、かつて世界初のリチウムイオン電池搭載車を発売したこともありました。その、世界初の車種のベースとなったのは、次のうちどれでしょう？

３つの中から選択してください

残念！もう一度選ぶ

残念！最後のチャンス

• A ティーノ
• B プレーリー・ジョイ
• C ラルゴ・ハイウェイスター

B：プレーリー・ジョイ

■解説

日産自動車のルーツのひとつであるプリンス自動車は、かつて東京電気自動車の名前でEVの開発を行い、1947年に「たま電気自動車」を発売したことでも知られます。戦後まもなくの当時は、石油不足が深刻でしたが、水力発電による電力供給には余裕があったため、政府は電気自動車の生産を奨励していたという背景がありました。たま電気自動車は鉛酸バッテリーを使用し、タクシーや小型トラックなどが1,100台ほど生産されたと言われています。
現在多くのEVで使用されているのはリチウムイオンバッテリーですが、かつては携帯端末などに使われることが主流でした。しかし、日産はソニーと共同で大容量の自動車用リチウムイオンバッテリーの開発を進め、1996年には、世界初となるリチウムイオンバッテリー搭載の電気自動車「プレーリージョイEV」を発表。翌年、法人向けにリース販売を開始しました。EVは騒音や排出ガスによる環境への影響がほとんどないことから、プレーリージョイEV は、2000年に国立極地研究所の北極観測でも使用され、その耐久性や信頼性が知られることとなりました。
同じく2000年には、2人乗りの超小型EV「ハイパーミニ」も発売。こちらは日本で初めて型式指定を取得して市販された電気自動車となっています。