旭通りをまっすぐ行けば

JR国立駅(南口側)と、国立市の指定有形文化財(建造物)に指定されている旧国立駅舎
大正15(1926)年に開業した国立(くにたち)駅。
街のシンボルだった赤い三角屋根の旧国立駅舎は、三鷹~立川間の高架化により平成18(2006)年に解体→令和2(2020)年に資料展示室、案内所、休憩スペースなどを備えた公共施設として再建されました。
ちなみに今回、初めて知ったのですが、「国立」という名称の由来は、国分寺駅と立川駅の中間(西国分寺駅は後に開設)にできる新しい駅だから…ということで、両駅から1文字ずつ取って「国立」と名付けられたんだとか(他の説もあり)。

旧国立駅舎の中。駅のホームの写真は大正15年撮影だそうです。
他の駅前とは違う、実に落ち着いた雰囲気の街並み。
それはこちらが「国立文教地区」だから、なのですね。

駅前のロータリーに「国立文教地区」の看板。
青少年を健全に育てるため、教育や研究、文化活動をする上で“環境の悪化をもたらすような施設”とされる、パチンコ店、バー、キャバレー、映画館、劇場、モーテルなどの建設を制限してきたのだそうです。

この通りをまっすぐ進みます。
国立駅南口から前方へ伸びるメインストリート『大学通り』の左側・南東へななめに伸びている『旭通り』を7~8分ほど歩くと、お目当ての『鳩の湯』さんに着きます。
その途中にも、お楽しみはいろいろあって…

『鳩の湯』さん到着までの間に、古本屋が3軒もあります。

レトロなポストも健在。

独特な佇まいのお店2軒。
右手に『クニタチスポーツガーデン』というスポーツクラブのビルが見えたら、左側へちょっと入ったところに、国立市に1軒だけの銭湯・『鳩の湯』さんがあります。

『鳩の湯』さん正面。

側面はこんな感じ。看板が目を引きます。
リニューアル前の『鳩の湯』さんは、こちら側に玄関がありました。

旧『鳩の湯』さんの姿。(2019年)
『鳩の湯』で生まれ育って

笑顔が素敵なご両人、高張光成さん&かおりさん。
『鳩の湯』さんの創業は昭和33(1958)年。
現在は三代目ご主人・高張光成さん&かおりさんご夫妻と、光成さんのお父様・修一さん+清掃スタッフで切り盛りしています。
このような写真も見せていただきました。

光成さんの小さい頃! お目目クリクリでカワイイ~
『鳩の湯』さんの脱衣所や、店の外で撮られた写真。
写っているクルマは、燃料運搬用です。
『鳩の湯』に生まれ育ち、20代の頃より『鳩の湯』で働き始めた光成さん。
若いうちから「自分がここを継ぐ」と意識していたそうです。
建物の老朽化に伴い、改装を検討し始めた時、「内部の柱を取り替えるだけで1000万円かかる」と建築業者さんに言われビックリ。
それなら…!とすべて建て替えることを決意。
2019年4月より休業→大規模リニューアルし、2020年4月に再オープンしました。

休業をお知らせする貼り紙(2019年)