クエックエックエッ チョコボ~~ル♪の歴史
キョロちゃんの歴史を紐解く前に、まずはチョコボールの歴史から紹介したい。
チョコボールは、昭和40(1965)年に発売された「チョコレートボール」という商品から始まる。
当時は『宇宙少年ソラン』という、当時の人気アニメのキャラクター「チャッピー」というリスのような生き物がプリントされていた。
キョロちゃんが誕生するのは、発売から2年後、昭和42(1967)年のこと。
だが、このときもまだ商品名はチョコレートボールのまま。
この頃、チョコが出てくるクチバシのようなパッケージデザインが採用される。
このクチバシのようなパッケージデザインから、キャラクターも鳥のようなものになったそうな。
ちなみに、町田さんいわく、当時は「目つきが悪い」「かわいくない」なんて声もあるくらい、人気はいまいちだったらしい。
今では人気者のキャラクターも定着するまではなかなか苦労するものらしい。
ようやく商品名がチョコボールになるのはさらに2年後、昭和44(1969)年のこと。
親しみを持ってもらえるようにチョコレートをチョコと縮めたそうだ。
以降、チョコボールという名前とキョロちゃんというキャラクターはセットで浸透していくことになる。
キョロちゃんのいろいろ



これらが庶民文化研究所収蔵のチョコボールのパッケージである。
ほとんど変化がないように見えても、こうして見ると実はキョロちゃんもちょっとずつ変わっているようだ。
特徴的なのは初期のほうがキョロちゃんが若干スマートで細長いようになっており、時代とともに丸みを帯びていっていることだろうか。
やはり、丸っこいほうが愛らしく、親しみやすいということだろう。
そういえばピ⚫⚫ュウや、世界一有名なネズミも徐々に丸くなってきていたような気がする。丸くなるのはキャラクターの定めなのかもしれない。
ちなみに、おもちゃのカンヅメで知られる懸賞は昭和42年に始まっているが、なんと最初の懸賞はマンガのカンヅメだったらしい。
ミニ本やおもちゃが入っていたらしいが、どうやら発売元の森永製菓にもないというレアなものなのだとか。
持っている人がいたらまさにお宝である。
また、懸賞ではなく、おまけが付いていた時期もあったらしい。

町田さんに聞いても時期は正確にはわからないらしい。
これまでも、これからもたぶんキョロちゃん、そしてチョコボールはずっと残っていくだろう。
今後いったいどんなマイナーチェンジが行われていくのか、これからも要チェックである。

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。