【クルマニアックイズ】523本目

今やほとんどのクルマに装備されている、運転席のSRSエアバッグシステム。軽自動車で初めて標準装備されたのは、次のうちどの車種でしょう？

３つの中から選択してください

残念！もう一度選ぶ

残念！最後のチャンス

• A オートザム・AZ-1
• B ホンダ・ビート
• C スズキ・カプチーノ

B：ホンダ・ビート

■解説

かつてステアリングを自分好みのものに交換するのは比較的ポピュラーでしたが、現在ではほとんどのクルマに運転席エアバッグが装備されているため、モディファイのハードルがかなり高くなってしまいました。初期のエアバッグは高級車にオプション設定されるものが多かったですが、1991年（平成3年）に発売されたホンダ・ビートに装備されると、軽自動車にもまたたく間に普及していきました。
ホンダ・ビートといえば「平成ABCトリオ」と呼ばれるマイクロスポーツカーのひとつで、軽自動車でありながら世界初のフルオープン・モノコックボディのミッドシップカーなのです。いかにもスポーツカー然とした低く構えたフォルムは、イタリアのカロッツェリアであるピニンファリーナ社が手掛けたとされています。ビートは他にも、軽自動車初の四輪ディスクブレーキやサイドインパクトビームといった安全装備が奢られ、また軽自動車にしては非常にぜいたくな四輪独立懸架ストラット式のサスペンションなど、小さいながらも安全に走りを楽しむための装備が充実しています。
発売から30年が経った現在でも多くの愛好者がおり、ホンダもそんなファンを支えるべく一部パーツの再製造を行ったことがニュースとなりました。ビートは、創業者である本田宗一郎が逝去する3ヶ月ほど前に発表会に出席し、最後に見送ったクルマと言われています。パーツ再販やそれを歓迎するファンの姿を空から見て、きっと喜んでいることでしょう。