1600GT │ トヨタ - 名車2000GTの弟分【旧車】

1600GT │ トヨタ - 名車2000GTの弟分【旧車】

トヨタの1600GT、RT55型です。地味な見た目ですが、日産GT-Rと覇を競った実力派レースカー!とはいえ、それが原因で悲劇にも見舞われるわけですが…。越後丘陵公園クラシックカー展2017にて撮影。


コロナをベースにした高性能なファイティングマシン

トヨタ 1600GT

モデル名 :トヨタ1600GT5
メーカー名:トヨタ
年式   :1967年
撮影場所 :越後丘陵公園クラシックカー展2017

あの伝説の名車、「トヨタ2000GT」デビューの3か月後、弟分として発表されたのがRT55型「トヨタ1600GT」だ。
高性能のためなら一切の妥協を許さず、ありとあらゆる贅を尽くした2000GT兄さんとは異なり、当時大ヒットしていた中型ハードトップ「コロナ2ドアHT」T50型のボディを流用し、コロナそのまま地味~な出で立ちだった。

ジミなのは見た目だけ

トヨタ 1600GT

でもジミなのは見た目だけで、2000GT同様ヤマハがチューンした専用のツインカム1.6リットルのエンジンを積み、レースでも大活躍したのだ。
レース仕様のプロトカー、RTXは同クラスのベレGやブルーバードSSSらを蹴散らし、スカイラインGT-Bとも激闘、破竹の勢いの活躍ぶりだったんだ。

GT-Rのデビューウィンを阻止すべく必死に戦った

トヨタ 1600GT

そんな折、1969年の日本GPでは、初参戦となる日産ワークスが総力をあげて投入してきたPGC10型スカイライン、いわゆる初代ハコスカGT-Rがデビュー。
2リットルのGT-Rに対して1600GTは明らかに不利だったけど、そこは永遠のライバルたるトヨタのこと、GT-Rのデビューウィンを阻止すべく必死に戦ったんだ。

デビュー戦のGT-Rに対してこれまでのレースの蓄積もあるし、対GT-R迎撃に特化したセッティングを施すなどこちらも全力で挑み、みごとゴール直前ギリギリでGT-Rのラストスパートを抑え込むことに成功。1600GTがチェッカーフラッグを受けることとなった。

ところが、この最後の渾身の抑え込みが「走路妨害だ!」として日産ワークスが猛抗議。結果的にその主張が認められてしまい、一転してGT-Rが華々しいデビューウィンを飾ることとなった。
それは同時に、1600GTの栄光がはかなくも崩れ去ってしまった瞬間でもあったのだ。

伝説になるはずだった、悲運の名車

トヨタ 1600GT

GT-Rのデビューウィンを阻止する密命を達成することがかなわず、さらにヒールの印象がついてしまった1600GT。GT-Rのライバルであったはずなのに、一瞬にしてわかれてしまったこの運命・・・まさに悲運としか言いようのない数奇な人生(車生?)。
しかも1600GTはあの伝説の名車2000GTと同じパーツをいくつも奢られていたことが悪いほうに働き、あろうことか部品取り車として次々と解体されてしまう羽目に・・・。

まさに伝説になるはずだった、悲運の名車というしかない1600GT。
今こうして出会えたからには、きっと厳しい人生を生き抜いて、オーナーのもとで大事にされているのだろうと思いたい。

トヨタ 1600GT

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