【クルマニアックイズ】464本目

ホイールのPCD（ボルト穴のピッチ）はメーカーによって様々なものがありますが、他社とほとんど互換性がない設定を採用しているのがポルシェです。最近の車種はほぼすべて130mmの5穴（5H）ですが、1車だけ違うサイズの車種があります。それは次のうちどれでしょうか？

３つの中から選択してください

残念！もう一度選ぶ

残念！最後のチャンス

• A マカン
• B 718スパイダー
• C タイカン

A：マカン

■解説

ポルシェのほとんどの車種は「130mm5H」というPCDを採用しています。そのため、ブレーキキャリパーなどの干渉がなければ、サイズさえ合えば多くの車種の間で流用することが可能とされています。もともと大量生産をするメーカーではなかったため、ハブなどの足回りの部品を調達する際に種類を増やす必要がないことや、複数車種分をまとめて生産することでロットを多くし、単価を下げるなどの目的があったと言われています。もともとポルシェは、細かい部品を多くの車種で何世代にも渡って使うことが多かったようです。
ですが、新しい世代のSUVモデルである「マカン」はほかの車種と違い、112mmの5HというPCDを採用しています。これはマカンがアウディのQ5とプラットフォームを共有しており、多くの部品に互換性があることに由来しています。マカンはカイエンの小型版と捉えられることもありますが、成り立ちが大きく異なるためまったく違う車種と言えます。ちなみにカイエンはフォルクスワーゲン・トゥアレグやアウディQ7とプラットフォームを共有していますが、ポルシェ共通の130mm5Hになっています。VWとアウディは小型車を除き主に112mm5Hを採用しているメーカーですが、ここはカイエンに寄せられているようです。