【クルマニアックイズ】458本目

日本車のうち過去最高の名車のひとつとして讃えられる、トヨタ2000GT。その流麗なボディのフロントフェンダーには、左右とも前輪の後ろに大きな蓋のようなものが存在します。このなかに入っているものとして、正しいのは次のうちどれでしょうか？

３つの中から選択してください

残念！もう一度選ぶ

残念！最後のチャンス

• A テンパータイヤ
• B 給油口
• C バッテリー

C：バッテリー

■解説

ロングノーズ・ショートデッキの伝統的なスポーツカースタイルのボディが美しいトヨタ2000GTは、言わずと知れた名車中の名車です。国産スーパーカーの代表的車種として、いまだ多くのファンを魅了し続けています。
トヨタとヤマハの技術と英知を結集して開発され、当時最先端のメカニズムと後世まで讃えられる美しいスタイリングは、その魅力のひとつです。前輪をできるだけ前に押しやり、キャビンは可能な限り後ろに設置されたロングノーズ・ショートデッキスタイルで、長いボンネット下に直列6気筒のDOHCエンジンが鎮座しています。前輪のタイヤハウスと左右のドアまではかなりの距離がありますが、ここは平板ではなく、左右に大きな四角いメンテナンスハッチのようなものが設けられています。左側のハッチのなかにはエアクリーナーと緊急用の工具類が設置され、右側のハッチのなかにはバッテリーが鎮座しています。
現代のクルマではバッテリーはフロントフードを開けたときに見えやすい、エンジン上部のバルクヘッドに近い部分に設けられることが多く、重量物であるバッテリーを前軸より後ろの低い位置に設置するこの設計は、合理的な配置と言えます。もっとも、直6エンジンはとても大きいため、補器類の設置場所に難渋した末の苦肉の策だったという説もあります。