厳密にはアメニティではない…半券・タグ
前回はマッチや石鹸、絵葉書を紹介したが、空の旅のアメニティはまだまだ種類が豊富にある。今回紹介するものは、もちろん、アメニティもあるのだが、どちらかといえば飛行機に乗った証。チケットの半券やタグ、機内の備品などである。
まあ、無料でもらえるという点ではこれもアメニティということで…。
では早速、半券とタグについてご紹介していこう。

まずはこちらが航空チケットの半券。
電車の切符や映画館の半券、乗船チケットなどとはまた違った趣があるものたちだ。
なにより目的地が海外というのがなんとも憧れがあるではないか。
デルタ航空に、言わずとしれたANAのものなど、実に様々。
ところどころ手書きで必要事項が記載されているのが味わい深い。

続いてが荷物につけられるタグ。
どこまで行く荷物なのかを識別するために、TYOやLAXなど、都市の略称がつけられている。また、運び手の注意喚起のために「HEAVY」と書かれたものもある。
ちなみに、TYOなどの略称は都市コードと言われるもので、TYOは東京、LAXはロサンゼルスを表す。
ではHNLはなにかといえば、憧れの観光地・ホノルルである。
どれだけ探したところでAKBやSKE、HKTなんてものはない。
どこにでもあるけど、どこにもない…機内限定紙ナプキン

そしてこちらはお食事時には欠かせない紙ナプキン。
機内食が移動のひとつの楽しみであり、駅弁にかけて空弁などとも言われ、人気がある空の旅ならではの思い出グッズだろう。
しかし、機内食のレベルは正直、会社によってマチマチ…。
あまりおいしくないこともあるのが辛いところだ。だが、それもまたひとつの思い出。
これぞアメニティ!バージンエアのアメニティパック

最後にこれぞまさにアメニティというアメニティを紹介しよう。
こちらは20年ほど前のバージンエアのアメニティ。
アイマスクや歯磨きなどのサニタリー用品などにくわえて、どうやら免税店で使える割引チケットらしきものもある。
これこそまさにみんなが思い描くアメニティだろう。
しかし、アイマスクがどこぞの海賊のように眼帯仕様になっているとは、世界の航空会社もなかなか遊び心があるものなんだなぁ。
さて、このアメニティ三部作もいよいよ次がラスト。
最後に出てくるアメニティはいったいなんなのか、ぜひ期待してお待ちいただきたい。

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。