今じゃ常識だけど当時は革新的なお茶の飲み方「リプトンティーバッグ」

今じゃ常識だけど当時は革新的なお茶の飲み方「リプトンティーバッグ」

日本茶とは違い、発酵させた茶葉を使って入れる「紅茶」。その紅茶を手軽に家庭で楽しめるようにしてくれたのが「ティーバッグ」だ。今回は紅茶の便利な楽しみ方となったティーバッグと、紅茶といえば思い浮かぶリプトンの歴史について庶民文化研究所所長の町田忍さんに教えてもらった。


ティーバッグは偶然が生んだ?

子供の頃にティーバッグという言葉を聞いたときは、妙に刺激的なものを想像してしまっていたおっさんも多いのではないだろうか?(多くいてほしい…)
冗談はさておき、今では紅茶のみならず、緑茶や烏龍茶など色々なお茶がティーバッグで入れられているくらい、当たり前のお茶の楽しみ方だ。
だが、そのはじまりは実は偶然から生まれたものだったらしい。

ティーバッグがはじめて世に生まれたのは明治29年のこと。
アメリカの貿易商トーマスサリバンが、お茶のサンプルを絹の袋に小分けにして小売業者に送ったことによるそう。
トーマス的には袋から出して一杯分を普通に楽しんでもらう予定だったが、受け取った側が絹袋のままお茶を出す商品だと勘違いしてしまったそうだ。
これが一杯ずつお茶を飲むのにちょうどいいということで、トーマスが発注を受けて普通に茶葉を送ったらクレームが来るくらいウケたらしい。

以降、正式にティーバッグの開発が進み、1920年代にはアメリカではすっかり定着したんだとか。
ちなみに、この定着に一役買ったのが、みなさんも知るあのリプトン。

日本でティーバッグが普及するのは、昭和36年(1961)以降のこと。
神戸の業者がティーバッグを作る機械を購入し、製造をし始めたのをきっかけにおよそ10年かけて定着していったという。
町田さんがはじめてリプトンの紅茶を飲んだのは、昭和40(1965)年、高校一年生のときだそう。

リプトンのティーバッグのパッケージあれこれ

では、ティーバッグ普及の立役者であり、町田少年を感動させたリプトンのティーバッグ、そのパッケージをいろいろとご紹介していこう。

リプトンのティーバッグのパッケージ

ところどころ色が剥げていて、いかにも歴史のあるパッケージ。
だが、リプトンの黄色と赤のイメージはこのころから変わらない。さすがは世界的なメーカーである。

パッケージを比較

比較的新しいものと比較してみるとこんな感じ。
ロゴのデザインが微妙に変わっていっている。

別パターンのパッケージ

他にもこんなパターンのパッケージもある。
この素敵なおじさまはいったい誰なんだろうか?創業者のリプトンさんだろうか?

ちなみにこれは日本茶のティーバッグ。アメリカのみの販売らしい。

ちょっとリプトンぽくないパッケージ

色とりどりのちょっとリプトンぽくないパッケージも。
アールグレイやセイロンなど茶葉の種類が描かれているので、そういったブランドの違いでパッケージも変わっていくのだろう。

日本人の間にもかなり紅茶は広がり、いまでは様々な茶葉のブランドが誕生している。
しかし、お茶の間の紅茶の原点はやはり、黄色と赤のリプトンというところは、おそらく多くの世代で共通認識となっているのではないだろうか?

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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