
死語解説:三高[名詞]
高学歴・高収入・高身長の男性を表した言葉。主に女性が結婚相手に求めた条件を端的に表した言葉。出どころは明らかではないが、流行語として広く世間に浸透していった。
時代背景
三高………高学歴・高収入・高身長の男性を指す言葉で、女性が理想とする結婚相手の条件であった。
明らかに望みが高い条件であることからもわかるとおり、この言葉は日本が最も栄華を極めていたバブル時代に流行った言葉である。
日本が世界中の不動産を買い占めるのではないか、とも噂されるほどとんでもない経済成長を遂げていたバブル期。
急激に高まる生活水準に合わせ、結婚条件もうなぎのぼりになっていったのかもしれない。
今でも心のどこかではこの条件を望む人はいるだろうが、表立って口にする人はもうそうはいないだろう。
それを声に出して求められたのだから、やはりバブルは凄まじいものだ。だが、当然というかなんというか、バブル崩壊とともにこの言葉もまた死んでいった。
死語化したとはいえ、この三高という言葉はなんとも語呂がよいところがあり、この響きは求める条件が変わっていっても、結婚条件を表す言葉として変化しながらも残っている。
例えば、三平。
これは平均的な収入、平均的な見た目、平和で穏やかな性格を持った男性のこと。
飛び抜けていいわけではないけど安定している人がいい。穏やかなら日常を共にしても安心ということだろう。
そして、現代の結婚条件と言われているのが四低である。
低姿勢・低依存・低リスク・低燃費な男性のこと。
妻に対しても威張らない、家事を妻に依存しない、失業の心配が少ない、そして趣味や交際費にお金を使わない男性ということらしい。
近年、男性の草食化が著しい、なんて言われているが、こういう条件がもてはやされるというのだから、それはフィクションではないのだろう。
ただ、昭和生まれの身としては、飲む打つ買うとは言わないまでも、もう少し元気に生きていってほしいと世の若者に言いたくもなってしまうものである。
そういえば、三高にはもう一つ意味があるらしい。ゴル横の読者層としては身につまされる言葉かもしれないので、お伝えしておこう。
曰く、高血圧・高血糖・高尿酸値、とのこと。男らしく遊ぶのもまずは体があってこそ。読者の皆様には健康に気をつけてもらいたいものである。