お風呂、縁側、フィンランドサウナ

堂々たる『タカラ湯』さんの玄関。
『SUUMO 住みたい街ランキング2021』(リクルート住まいカンパニー)関東版ランキングでは、4年連続で「穴場だと思う街」第1位に輝いている北千住。
その街で、90年近く前からほぼ変わらぬ佇まいで人々のココロとカラダを癒し続けているのが、千住元町の銭湯『タカラ湯』さんです。
『タカラ湯』さんの創業は昭和2(1927)年で、現在のご主人・松本康一さんは三代目。
康一さんの弟・益実さん、番頭さんご夫妻と運営しています。

屋根のてっぺんにも「宝」の文字が。
現在の建物は、昭和13年に建てられたもの。
どっしりとした千鳥破風の宮造り建築+宝船に乗った七福神の彫刻も素晴らしいのです。

見上げれば…七福神宝船の彫刻。
この作品は、柴又帝釈天の門前の園田仏具店さんに注文したものだそうで、当時の値段で「家が1軒建つくらい」したのだそうです。

看板には「ペンギン風呂」という表記が。(あとでご紹介します)
「バスクリン風呂」は昭和の名残り…。
「キングオブ縁側」または「キングオブ庭園」と呼ばれる、日本庭園が特に有名な『タカラ湯』さんですが、ほかにもいろいろ楽しめます。

天井の高さは8m!気持ちのいい浴室(こちらは男湯)。
広くて天井の高~い浴室。
そして、富士山ペンキ絵。

2枚の富士山ペンキ絵(女湯側から)。
現在は中島盛夫絵師作のものですが…。

ペンキ絵には珍しい、飛行機が(上=男湯、下=女湯)。
実は、飛行機の絵だけ貼り付けてあるんです。
これは、2019年にカンテレ・フジテレビ系で放送された永瀬廉さん(King & Prince)初主演ドラマ『FLY!BOYS、FLY!僕たち、CAはじめました』撮影の際に“あと付け”したもの。
「違和感なくマッチしていた」(ご主人さん談)ので、そのままにしているそうです。
(もちろん中島絵師には承諾済み)
そして、魅力あふれるお風呂の一部もご紹介。
♨️ペンギン風呂
玄関の文字看板に書いてあった「ペンギン風呂」はコレ。
かわいいペンギン親子のオブジェが、女湯だけにあります。

写真は『タカラ湯』さんHPより。昭和な味わいがとてもいい♡
♨️地獄風呂

イベント期間中は“地獄を連想させるような”真っ赤なお湯(=赤い薬湯)になっていた「閻魔大王の地獄風呂」。
明るいタカラ湯さんで、正直ここだけちょっと異質なカンジが…。
これは、上野駅~浅草駅間の開通90周年を記念して、2017年に開催されたイベント『TOKYO METRO 90 Days FES!』の中の「TOKYO SENTO WEEK<東京銭湯ウィーク>」スペシャル風呂・5軒のうちの1軒として、『タカラ湯』さんが「閻魔大王の地獄風呂」になった時のディスプレイをそのまま残してあるのです。
寛政元(1789)年開眼の閻魔大王が安置されている『赤門勝専寺』が、北千住にあることから実現したもの。
この絵を見て、小さいお子さんが怖がる時もあるとか(^_^;)
♨️電気風呂

ガンコなコリを抱える下町オヤジにも大好評。
今年、新機種に変えたばかりの電気風呂は、小西電機さんの『らくらくシリーズ』。
かなりのビリビリっぷりが効く効く~⚡️⚡️⚡️
♨️フィンランドサウナ

女湯だけにあるサウナ室。
そして、タカラ湯の“知る人ぞ知る(特に男性陣)”女湯だけにある、セルフロウリュができるMISA製のフィンランドサウナ。
MISAのサウナは、フィンランド大使館でも使用されているんだとか。
通常、男性客の皆さんは使用できませんが、毎週水曜日だけは男湯←→女湯が入れ替わるので、男性客はサウナを、女性客は“キングオブ縁側”を存分に楽しむことができるのです。
『タカラ湯』さんで楽しむ“四季”
そして、『タカラ湯』さん自慢の縁側を、かつてはプロカメラマンとして世界中を駆け回っていたご主人・松本康一さんの写真をお借りしてご紹介します。
♨まずは、春。