
死語解説:パーマ屋[名詞]
その名の通り、パーマをかける場所。
現代でいう美容院・ヘアサロンのこと。
美容院なので当然ながらパーマ以外のサービスも行うが、パーマをかける人が多かったため、こう呼ばれたと考えられる。
時代背景
この言葉が主に使われはじめたのは昭和30年代からだと思われる。
というのも、パーマネントウェーブの略称である、パーマという単語が世に広まりはじめたのがこの頃のことだからだ。
そもそもパーマネントウェーブは大正時代に日本に伝わったといわれており、当時は電髪という物騒な名前で呼ばれていたそうな。
それが海外の正式名称であるパーマネントウェーブという名前に変わり、略されてパーマネント、パーマと変化していった。
ちなみに戦時中にはオシャレやぜいたくはそぐわないとして「パーマネントはやめませう」なんて標語が出されるなど、規制されていたようだ。
戦後、復興が進み、再びファッションを楽しめるようになったことで、パーマ=美容院となり、パーマ屋が浸透したのだろう。
また、「びよういん(美容院)」と「びょういん(病院)」が紛らわしかったことも理由ではないか、との説もある。
だが、美容院=パーマ屋だが、ヤンキー御用達のアイパーことアイロンパーマは理髪店のイメージが強いのはなぜなんだろうか。
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