
死語解説:新人類[名詞]
1960~1970年の間に生まれた世代を表す流行語。
現代ではその世代を表すマーケティング用語としても使われている。
経済学者の栗本慎一郎氏が提唱した言葉で、この世代が社会人として活躍するタイミング、1980年代ごろから用いられるようになった。
時代背景
この言葉が生まれたのは、バブル真っ盛り、日本がぐんぐん成長を重ねていく最中のこと。
いわゆるバブル入社組のことを指して、新人類と総称する動きがあった。
そう、まさにゴル横の読者の世代と言えるだろう。
当初はそれまでの年上を敬う年功序列的な価値観から逸脱した「自分勝手」「無気力無感動」などといったマイナスイメージが先行していた言葉だったのだが、後に新人類の代表として当時鳴り物入りでデビューした清原和博や工藤公康といった野球選手が取り上げられたことで、次第にプラスのイメージで語られることが増えていった。
正直、いまの若者のほうが昭和世代にしてみれば“新人類”といった感じだとは思うのだが、当時は現在の50代60代が新人類だったのだ。
というか、基本的におじさんからすれば若い世代はいつの時代も新人類だ。
いや、新人類というよりももはや宇宙人、ミュータントなんていいたくなるところだ。
だが、自分たちもそう受け取られていた時期があったことを忘れてはならない。