
死語解説:おセンチ[形容詞]
英語のセンチメント、センチメンタルなど感傷的な気分を表す言葉。
由来はセンチメンタルの頭をとって、「お」をつけたこと。
実は昭和初期に女学生が使用していたが、1970年代に再度人気となったというリバイバル死語である。
時代背景
なんだかいま、おセンチな気分なの…
あなた、いつまでもおセンチな感じね。
などなど、昭和の女学生が好んで使っていた言葉がこの「おセンチ」である。
言葉の響き的にも意味的にも男子にはあまり縁のない言葉だ。
一説には昭和の初期ごろに女学生の間で生まれたとも言われているが、死語として知られているのは1970年代ころの流行によるものだろう。
きっと生まれはオシャレに聞こえる外来語を日本語に魔改造したものによるのだろうが、1970年代の流行の発端はよくわからない。
だが、歌の歌詞に使われたり、街中で自然に女性が使っていたりと、たしかに流行していたことは事実だ。
考えてみれば、死語は全体的に「おセンチ」と言える言葉だろう。
今後は死語、改め「おセンチ語」などと呼んでみれば流行ったりしないものだろうか…。