
銭湯データ
名称:大正湯
場所:佐賀県鳥栖市
※現在廃業
漆喰で作る細かなこて絵が象徴「大正湯」
佐賀県鳥栖市でかつて営まれていた銭湯、「大正湯」。
町田さんがご主人に聞いたところによると昭和元年建築の歴史ある銭湯だったそう。
洋風建築の銭湯で、創業時は2階がカフェになっているというオシャレさ。
鳥栖駅と並んで有名な、鳥栖を代表する建築物だったそうだ。
ちなみに、浴室内のペンキ絵は阿蘇山。
場所は変われど、地域の名峰を臨みたいという気持ちは東西南北を問わず、同じようだ。
そんな銭湯から町田さんが切り取ったのは入り口の上にあったこて絵だ。
こて絵というのは、漆喰を用いて左官職人がこてで作り上げるレリーフのこと。
これほど細かな意匠をこてだけで作り上げるとは左官職人の腕の良さが如実に伝わってくる。
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