スマホがない時代の娯楽はこうやって楽しんだ!ウォークマンをはじめとした懐かしいソニー製品たち

スマホがない時代の娯楽はこうやって楽しんだ!ウォークマンをはじめとした懐かしいソニー製品たち

今ではゲームに音楽、ラジオ、動画とあらゆることがスマホ一台で出来てしまう時代。それはとても便利だけど、昭和の娯楽の楽しみ方も趣があっていいもの。そんな昭和のエンタメを担ってきた、ラジカセやウォークマンなど庶民文化研究所収蔵のソニー製品をご紹介!


昭和のソニー製品には夢があふれていた

日本を代表する企業・ソニー。
音楽や映画など様々な事業を手掛けているが、我々一般市民にとって最も定着しているイメージは家電だろう。
ラジオやテレビ、ラジカセ、ゲーム機、そして携帯電話など、我々の生活の中に無くてはならないものが数多くソニーの手によって作り出されてきた。

特に昭和の時代なんかは先進的な取り組みもたくさんあり、流行を作り出す存在でもあった。なかでも音楽や映像に関わる分野は若者の心を掴んで離さなかった。

もちろん、町田さんもソニー製品の虜になったひとり。
そこで今回は町田さんが所有していた往年のソニー製品をご紹介していこうと思う。
懐かしの名機を見て、昭和の時代を思い出していただきたい。

製品もCMも先進的!ソニーを代表する発明『ウォークマン』

TPS-L2、商品名ウォークマン。

TPS-L2、商品名ウォークマン。
昭和54年に発売されたソニーを代表する発明品である。

それまで音楽というものは部屋の中で聞くものだった時代に、初めて音楽を外に連れ出すことに成功した。
つまりは音楽の楽しみ方を変えてしまった名機だ。

機能としては、カセットテープを再生するという至ってシンプルなものであり、開発当時はこの偏った機能の製品に反対の声も多かったらしい。だが、社長の鶴の一声と、地道なイメージ戦略により、大々的なヒット商品となった。

そのイメージ戦略のひとつとして、当時若者に人気のあった、アメリカ西海岸のカルチャーをイメージした広告がある。
西城秀樹がウォークマンを聞きながらスケボーしている広告を覚えている人もいるのではないだろうか?
他にもイラストレーターの永井博による広告など、若者に向けた広告をバシバシ打っていた。
また、同時にファッションで有名なデパート、丸井でウォークマンを売出し、月賦、つまり分割での購入を可能にした。これが若者に刺さったらしい。町田さん曰く、現在の価格で10万円近い高価なものだったので、これはけっこう決め手かもしれない。

ちなみにかの有名な「ウォークマンを聞き、瞑想する猿」として話題になったCMは昭和62年のもの。あのCMもめちゃくちゃ先進的なCMだった。

とにかく、そんなこんなでウォークマンは日本のみならず、海外でも一躍大人気となり、若者文化を牽引する存在となったのだった。

音楽の次は映像を持ち出す…『ウォッチマン』

FD-30、昭和59年に発売された2代目“ウォッチマン”だ。

こちらはFD-30、昭和59年に発売された2代目“ウォッチマン”だ。
ウォッチマンとはいわゆるポータブルテレビであり、ソニーが音楽の次に、映像を外に持ち出すことに成功した名機である。

ブラウン管のテレビを出来得る限り小さくしたもので、時代もあって白黒テレビがこのサイズで持ち歩けるという代物だ。

ウォークマンしかり、昭和のソニーはとにかくいろんなものを小さくすることに情熱を傾けている節がある。
ラジオをとにかく小さくした、世界初のトランジスタラジオで身を立てた企業なので、そういったことにこだわりがあるのかもしれない。

ちなみに、町田さんはこのウォッチマンをなんとかまた見れるようにしようと、手を尽くしていたらしい。その甲斐あって、直ったことは直ったのだが、なんの番組も見られなくなってしまったんだとか…。なぜならウォッチマンは地デジ非対応なので………。

電波を求めて持ち歩くBCLラジオ「スカイセンサー5500」

ソニーのBCLラジオ、ICF-5500 こと「スカイセンサー5500」だ。

町田さんが手に持っているのは、ソニーのBCLラジオ、ICF-5500 こと「スカイセンサー5500」だ。
昭和47年に発売された。

1970年代から日本の若者たちの間では、BCLといういわゆる短波放送を聞くことがブームになっており、各社がこぞってBCLラジオの開発を進めていた。
そのブームの中にあって、ナショナルのクーガと並んで、若者の羨望の的となったのがこのスカイセンサーシリーズだ。
このラジオのなにがすごいかというと、それは縦型のデザイン。
これまでのラジオは横型であることが普通だったのだが、ソニーはあえて縦型のデザインを採用したのだ。

この縦型のデザインには、持ち運びやすいという利点があり、電波状況が命のBCLにとっては少しでも電波のよい位置に移動できることはこの上ないメリットとなったのであった。
もちろん斬新なデザインが若者を刺激したとも言えるが…。

それにしても、BCLラジオでさえも「持ち歩く」というキーワードが出てくるのが、なんともソニーらしい。

この頃の家電のデザインは、どれもチャレンジングでメカニカルで、見ているだけでもなんだかとってもかっこいいものが多い。
そして、その中でもずば抜けて斬新だったのがソニーだった。
こうしたデザインは時代を越えて、今の若者をも虜にしているという。

シンプルで洗練されたデザインもかっこいいが、こういうちょっとゴテゴテしたいかにもな機械感の伝わるデザインが、もう一回スタンダードになる時代がやってくることを願ってやまない。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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