【クルマニアックイズ】259本目

油圧や空気圧などの力で自ら伸縮し、ダンピング力の調整を走行中に行うことができるアクティブサスペンション。究極のシャシー技術のひとつといえますが、世界で初めて市販車に導入した車種は次のうちどれ？

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• A 5代目トヨタ・セリカ（T180型）
• B 3代目トヨタ・ソアラ（Z30型）
• C 日産・インフィニティQ45

A：5代目トヨタ・セリカ

■解説

アクティブサスペンションは1980年代にF1でロータスが採用し、その後ウィリアムズも導入し圧倒的な強さを発揮しました。ロータスは路面状況を検知しコンピュータで最適な設定を演算してサスペンションのアクチュエーターを動かすという仕組みでしたが、当時のコンピュータの性能では処理能力がレースの速度を追随しきれませんでした。後発のウィリアムズはサーキットの路面状況をあらかじめ計測しておき、サスペンションの制御プログラムにデータを組み込み、予定通りに走行しながら適切にサスペンションを動かすという「レースならでは」の方式を取り入れました。市販車では当然ロータス方式でなければ実用化はできませんが、コンピュータの処理能力の飛躍的な向上もあり、世界で初めて1989年（平成元年）登場の5代目・T180型トヨタ・セリカに300台限定で、油圧制御式アクティブサスペンション装着車「アクティブスポーツ」が設定されました。その後すぐ登場した、インフィニティQ45や1991年に登場したZ30型・3代目ソアラ（初代レクサスSC）などにも採用されました。