貼ってあるとなんか高級そう…バナナでおなじみの果物シール

貼ってあるとなんか高級そう…バナナでおなじみの果物シール

バナナの房の選ばれし1本に輝くあるシール。思い起こせばバナナだけでなくいくつかの果物に貼られている。この「果物シール」が今回のコレクション。選ばれしフルーツに貼られた謎のシールに、庶民文化研究所町田忍所長が迫る。


バナナに付いてるあのシール

バナナの房の中に1本、シールが付いたやつがいる。別にただのシールなのに、シールが付いているものが当たるとなぜだか妙にうれしくなった思い出はないだろうか?なんだったらシール付きのバナナを取り合った、なんて思い出を持つ人も世の中にはいるらしい。

別にシールが付いてるからといって、それが特別においしいわけではないのだが、なぜだかシールが付いているだけで特別感が出てくるから不思議だ。
この果物シール、実はバナナ以外にもある。たとえばりんご、みかん、オレンジ、キウイ…大きいものではパイナップルやメロン、スイカなんかにも付いていたりする。
どうやら、単純にブランドや品種なんかを表すためのものや、それに加えて商品識別番号が載っているものなど様々だ。
特に海外のものなんかはこの商品識別の意味合いのものがほとんどだ。

だが、やっぱりあのシールといえば、冒頭で述べたようにバナナと結びつく人が多いだろう。中でも、バナナの一大ブランド「Dole」は見慣れているのではないだろうか?
町田さんもやはりDoleのシールから集め始めたとのこと。
では、そんな果物シールの王道、Doleのシールからご紹介していこう。

バナナといえばDoleでしょう?

Doleのシール

こちらが町田さん収蔵のDoleのバナナシールの数々。
基本のロゴは変わらないものの、意外と多彩なデザインがある。

町田さんがバナナの果物シールの収集を開始したのは昭和45年とのことだが、これはDoleというブランドが確立した年とも重なる。
そのせいか、コレクターの人にとっては昭和45年のシールは「幻のバナナシール」と言われているのだとか。
その特長は、小さく「フィリッピン」と日本語表記されているという。ちなみに左上の1970と記載されているものがそれだ。さらりと幻と呼ばれるものを持ってるとはさすが町田さん…。

Doleシール

ちなみに、今でこそ庶民に愛されるフルーツであるバナナだが、町田さんによると昭和38年に輸入自由化が行われる前までは、高級品だったらしい。
普段は病気になったときに食べられるくらいで、本当に貴重だった。
自由化しても1本100円という高値で、その高額っぷりに新聞が話題にするほどだったんだとか。
バナナがこれほど親しまれるまでには、並々ならぬ先人たちの努力があったのかもしれない。

日本のフルーツにも案外シールはいっぱい

果物シール

ズラリと並んだこちらのシールも、全て果物に貼られていた果物シールだ。
だが、これはバナナではなく、その他のフルーツのもの。

ふじやむつなどのりんごのブランドや、いよかん、デコポン、メロンと実に様々なフルーツに果物シールは貼られている。
中でもりんごはけっこう貼られている率が高そうに感じる。
こういう品種を誇るようなシールは、まさに「特別」なものなのかもしれない。

海外ではいまも主流?海外製の果物シール

海外の果物シール

こちらのシールは日本のものとは一線を画するデザイン。
どちらかといえばDoleのそれに近いわけだが、どれも海外のフルーツに貼られていたシールたちだ。
パッと見ただけではなんのシールだかわからないものもあるが、どうやら全てバナナのシールとのこと。
ゾウガメのデザインでバナナとはちょっと結びつかないが…
日本のシールは非常にシンプルなイメージだったが、海外はなんともカラフル。
これもお国柄の違いというものだろうか。
バナナが南国の食べ物ということを考えると、こちらのほうがふさわしい気はする。

こうした果物シールは、いまなお存在はしているものの、個包装されるものが多くなったことで、急速に数を減らしているらしい。
衛生的な問題など、いろいろあるのかもしれないけど、果物シールもひとつの文化。
消えることだけはないことを祈る。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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