だるま弁当にいかめし…旅を彩る駅弁(の包み紙)

だるま弁当にいかめし…旅を彩る駅弁(の包み紙)

電車旅行の必需品「駅弁」。地域の特性を活かした駅弁は、味もパッケージも特徴的!庶民文化研究所所長・町田忍さんが全国を旅して集めた珠玉のコレクション(駅弁の包み紙)をご紹介。


旅のお供といえば駅弁

いまの駅弁といえば新幹線の車内販売や、駅ナカのキオスクなんかで売られているイメージだが、まだまだ鈍行列車が大活躍していたその昔は、駅のホームで大きなトレイに大量の駅弁をのっけた販売員から、窓越しに買うものだった。
目的の駅で、その地方の特色を活かした具材が入った駅弁を、窓越しに買う。それが昔の旅行スタイルであり、昭和オヤジにとっての駅弁の思い出だ。
そんな駅弁だが、では一体いつから売られているのだろうか?一説には明治18年に宇都宮駅で白木屋が販売したのが初めてだと言われている。なので、100年以上の歴史が駅弁にはあるのだ。
その後、鉄道の発達に伴って駅弁も急速に進化していく。

では、そんな長い歴史を持つ駅弁の包み紙をご紹介していこう。

顔が怖すぎて販売中止?高崎のだるま弁当

だるま弁当

こちらは群馬県高崎市のだるま弁当。
現在は赤いプラスチックのだるまのケースなのだが、当時はこんな感じの瀬戸物の容器で販売されていたらしい。こちらはその復刻版。
町田さん曰く、このパッケージがあまりに恐ろしく、あえなく販売終了になったという噂があるとか…まあ、確かにこの顔は怖い。
中身は茶飯、牛肉のしぐれ煮、赤城鶏照焼、こんにゃく入り金平、舞茸わさび和え、舞茸含め煮、ふきの青煮、カリンコ梅、赤こんにゃく、花豆煮などが入っている。

だるま弁当色々

右上が現在のもの。なるほど、確かによく見慣れただるまになっている。これなら達磨大師よりはいくぶん買いやすいかも…。左上はご存じ白いネコさんとのコラボパッケージ。さすがは白いネコ。一地方都市の駅弁ともコラたしているとはさすがのバイタリティである。

北海道を代表する駅弁はこれ!森駅・いかめし

函館本線森駅のいかめし

こちらは北海道、函館本線の森駅で販売されているいかめし。
パッケージもかわいいが中身はさらにインパクト抜群!
新鮮なイカの胴に米を入れて炊き上げ、秘伝のタレで味付け。箱を開けるとパンパンに米が詰まったイカが2匹入っているという、とんでもない見た目だ。もちろん味もうまい。

そんなわけで、北海道の片隅の駅の駅弁だというのに、全国的に人気。
町田さん曰く、駅弁なのに駅よりもデパートの催事場などでの売上のほうが多いそうな。

近年ではどの駅弁も多かれ少なかれ、そんな傾向なのかもしれない。自動車社会の発達で小さな駅なんかは乗降客数がどんどん減っているらしい。なかには廃線の憂き目にあうところも多いよう。
ご当地の駅弁を存続させるのに全国販売は必然な選択肢なのかもしれない。時代はインターネットだ!いつの日か、おうちに居ながらにしてホームページをポチッとなで自宅に駅弁をお取り寄せなんてこともあるのか、ないのか。

駅で買う駅弁がいい、と思う気持ちは拭えないが、どんな形にせよ、有名駅弁が末永く生き残っていることを願ってやまない。
ああ、ます寿司が久しぶりに食いたいなぁ。

関連収蔵品

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駅弁(の包み紙)で蘇るあの思い出!「あー、あのとき食べたやつだ!」

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今回は庶民文化研究所収蔵の種々様々な駅弁の包み紙たちを一挙ご紹介。いかめし、峠の釜めしなどメジャーどころから、ちょっと見たことがない珍しい駅弁などマイナーどころまで掲載するので、ぜひお楽しみに!

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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