
死語解説:冗談はよしこちゃん[感動詞]
相手の冗談に対して、それを制止する目的で発する言葉。
「冗談はよしなさい」の「よし」の語尾を適当な人名に変化させたものである。
いわゆるダジャレ。
よしこちゃんは特定のキャラクターを指しているわけではなく、派生系として「よしおくん」や「よしだくん」などもある。つまり、“よし”が付けばなんでもよいのである。
時代背景
「冗談はよしこちゃん」。
昭和生まれであれば誰もが耳にしたことがある言い回しだろう。
死語界の横綱とも言える存在感を放つキングオブ死語である。
だが、これほどまでに有名な死語であるはずなのに、その由来は定かではない。いったいいつ生まれて由来はなんなのか、まったくわかっていないのである。
一説には「白鳥麗子でございます!」などの作品で知られる漫画家・鈴木由美子氏の同名漫画「ジョーダンはよしこちゃん!」が由来ではないか、との声もあるが、この漫画の登場は昭和61年。そんなに新しいとは思えないのだが…
そもそもがダジャレである。
日本人のダジャレ好きは江戸時代から続く伝統だし、いつからか誰かが自然発生的に使い出したとしても不思議ではない。
個人的にはよしこちゃん界の中で圧倒的な存在感を放つ「魔法使いサリー」のお友だち、佳子ちゃんが認知され始めてから使われたのではないかと信じている。
そうだとすれば、「冗談はよしこちゃん」の対となる死語「余裕のよっちゃん」との関係もスッキリするというものである。
キングオブ昭和の死語シリーズ

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。今回は語感も使い勝手のよさも、ベタっぷりも高水準で、キングオブ死語ともいうべき死語「よっこいしょういち」をご紹介。横井庄一さんの思い出とともにどうぞ。