【クルマニアックイズ】239本目

近年発表される軽自動車の新型車を見ると、フロントのナンバープレートがボディ中央からずれて設置されているのを見かけます。多くは左にオフセットしているのですが、その主な理由は次のうちどれ？

３つの中から選択してください

残念！もう一度選ぶ

残念！最後のチャンス

• A 開口部を大きくして吸気・冷却効率を上げるため
• B 料金所でナンバーを読み取りやすくするため
• C 歩行者と衝突した際に人体への攻撃性を抑えるため

A：開口部を大きくして吸気・冷却効率を上げるため

■解説

車体の大きさの制限が厳しい軽自動車は、車室をできるだけ広く確保するためには逆にエンジンルームを最小限にする必要があります。そのため多くの軽自動車はエンジンを横置きにしたFFレイアウトを採用しています。限られたスペースに配置されたラジエターや、吸気口に走行風を効率よく当てるには前面の開口部を大きくとったほうがよいですが、そもそも前面の面積が少ない軽自動車では開口部の一部をナンバープレートで覆って左右に分けてしまうより、ナンバープレートを左右どちらかに寄せて開口部をひとつにまとめたほうが望ましいと言えます。
トランスミッションなどがくる右側部分は比較的スペースが確保しやすいため、こちら側にラジエターなどの補器類が集められた結果、右側が開口部となり左にナンバープレートがオフセットされることとなります。
多くのエンジンはタイミングベルト側から見て時計回りに回転するので、エンジンと駆動輪の回転方向を揃えるため、横置きエンジンの場合はエンジン本体が左でトランスミッションが右側にくる配置になるのです（車種によります）。
なお、ナンバープレートを外すと裏にはサービスホールが設けられ、ここからオイルフィルターなどの交換ができるようになっている車種も多くあります。