
死語解説:よっこいしょういち[感動詞]
なにかの動作に伴って発する「よっこいしょ」と残留日本兵の「横井庄一」さんの名前をモジってできた造語。使用方法は「よっこいしょ」と同じ。
「よっこいしょ」を言うタイミングで「よっこいしょういち」を発動させるのが定番。
時代背景
昭和47年、日本に衝撃のニュースが届けられる。
終戦から28年が経過し、折しも高度経済成長期に突入していた時代に、いまだ終戦を知らず一人戦い続けていた日本兵が見つかったというニュースだ。
その残留日本兵の名前が横井庄一さんだ。
横井さんは終戦間際に、激戦地のグアム島に派遣された。
戦死報告があったのだが、実は生き残り、終戦後も自分で掘った地下壕で生活を続けていたのだとか。
帰国を果たした際の「恥ずかしながら帰ってまいりました」という横井さんの言葉は流行語になった。
一躍時の人となった横井さん。
「横井さん」の「よこい」が「よっこいしょ」の「よっこい」にかかって「庄一さん」の部分と相まって生まれたのが「よっこいしょういち」である。そうダジャレである。
今ではすっかり死語化したが、「よっこいしょういち」は昭和を代表する死語と言っても過言ではあるまい。
「よっこいしょういち」は、キングオブ死語なのである。