トヨペット・コロナ(3代目・RT40型) | トヨタ - 「バリカンコロナ」が愛称の3代目【旧車】

トヨペット・コロナ(3代目・RT40型) | トヨタ - 「バリカンコロナ」が愛称の3代目【旧車】

積年のライバル、ダットサン・ブルーバードとの熾烈な販売競争は旧車ファンならずとも聞いたことがあるでしょう。初代、2代目ともコロナはブルーバードに後塵を拝することになりましたが、ついにこの3代目コロナで販売を逆転。満を持して投入した3代目は、まさに「3度目の正直」といわんばかりでした。


3度目の正直でついにブルーバードに打ち勝った

トヨペット・コロナ(3代目・RT40型)

・モデル名 :トヨペット・コロナ(3代目・RT40型)
・メーカー名:トヨタ
・年式   :1964
・撮影場所 :お台場旧車天国2017
・撮影者  :会長

初めて販売台数でブルーバードを抜いたコロナ

トヨペット・コロナ(3代目・RT40型)

積年のライバル、ダットサン・ブルーバードとの熾烈な販売競争は、「BC戦争」とも呼ばれていたのは旧車ファンならずとも聞いたことがあるだろう。
初代、2代目ともコロナはブルーバードに後塵を拝することになってしまったが、ついにこの3代目コロナで販売を逆転。満を持して投入した3代目は、まさに「3度目の正直」といわんばかりだった。
発売直後から快進撃を続け、みごとライバルを抜き去ったのだった。

初代コロナは、正直なところ既存車種の寄せ集めで作られたようなクルマで、中には乗用車でなくトラックのパーツまで使われていたという。いわば急場しのぎ的な発売だったため、オースチンの製造で培った技術を全力で投入したダットサン・ブルーバードに敵うはずもなかった。
そのあとの2代目では、褌を絞め直したかのように最新技術を惜しみなく投入。そこを全力でアピールしたが、それも市場には響かずまたしてもブルーバードに勝つことはできなかった。

もう負けられない3代目は、いたずらに新技術や奇抜なデザインなどを追わず、既存の技術を徹底して煮詰め、品質を練り上げるという「基本に忠実」路線に打って出た。
そしてそれが奏功し、ついに昭和39年にデビューした3代目はブルーバードの販売を抜き去ったのだ。
そう、現在のトヨタにも通じる、基本の性能や信頼性で勝負という正攻法を採った3代目コロナ。まさに「3度目の正直」だったのだ。

トヨペット・コロナ(3代目・RT40型)

トヨタの真骨頂ともいうべき戦略で勝利したコロナ。
3代目で注目すべきは、やはりフルオートマチックトランスミッションである「トヨグライド」が採用されたことだろう。
クラウン・エイトで初採用されたこのドライブトレーンは、本来は高級サルーンに設定されるべきものだった。

だがコストもかかったこの装備を思い切ってコロナに採用したのは、やはりオートマ大国である北米市場を見越してのことだろう。
そう、初めから海外市場で戦うことを前提に開発を行うことで、潤沢な資金や最新の装備なども投入することができ、商品力を高めることに成功したのだ。
まさに、勝つべくして勝った車種だといえる。

直線基調で特徴的な「アローライン」を採用した3代目コロナは、尻下がりデザインが不評で苦戦していた2代目ブルーバード(尻下がりはどうしても日本では好かれないようだ)を尻目に好調な販売を続けた。
せっかくアローラインというカッコいい呼び名が用意されていたが、「バリカン」のような顔つきということでバリカンコロナと呼ばれることも多かったようだ。
おっさんくさい呼び名とは裏腹に、日本発の2ドアピラーレスハードトップや5ドアファストバックが投入されるなど、なかなかスタイリッシュなボディラインナップも人気の要因となった。

トヨペット・コロナ(3代目・RT40型)

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