
死語解説:スケバン[名詞]
不良行為を行う女子学生の総称。
表記はカタカナが一般的だが、女番長と書いてスケバンと読ませることも、ひらがなの場合もある。ファッションとしては足首まであるようなロングスカートが特徴。
初出は東映の女番長シリーズと言われている。後に同じく東映による映画「スケバン刑事」で広く一般的にもスケバンが認知されるようになる。
時代背景
ツッパリやヤンキーと言われる男子の不良学生が流行したように、不良行為に走る女子もまたたくさんいた。
それらの女子を表す言葉がスケバンである。
女、つまりスケの番長、が由来となっており、今の女子のようなギャルとは違う、武闘派な不良少女たちだった。
スケバンという言葉がはじめて世に広まったのは、東映の『女番長』シリーズの第一作のことで、女番長と書いて「すけばん」と読ませたのがはじまりであると言われている。
その後も映像作品や、書籍などで度々スケバンという言葉が登場するようになっていったが、なんといっても、スケバンを一般的に流布させた一番の要因は誰もが知る伝説的な作品「スケバン刑事」だろう。
この映画以降、日陰の存在であった不良少女と、アイドル人気が結びつき、一気にスケバンという言葉が市民権を得ることになるのだった。
斉藤由貴や南野陽子、浅香唯ら、今をときめくアイドルがはすっぱな言葉使いで、縦横無尽にアクションを繰り広げるのだ。
主人公・麻宮サキのヨーヨーが大ヒットをかまし、ビー・バップ・ハイスクール人気により、なんちゃってヤンキーが誕生したように、スケバン刑事の影響でなんちゃってスケバンも登場したほどである。
スケバン刑事は全部で3作作られたわけだが、昭和オヤジたちのお気に入りの麻宮サキは何代目なのだろうか。
ゴル横的にはナンノの土佐弁を推したいところである。
反対したら、おまんら、許さんぜよ!
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