世界的車メーカー・VW
2018年には売上が世界一に輝いたフォルクスワーゲン。
1937年(昭和で言うと12年)の創業以来、世界の自動車産業を牽引するトップクラスの大企業と言えるだろう。。
近年、トゥアレグやフェートンなど、高級路線のラインアップも進むが、そもそも「フォルクスワーゲン」ってのは、ドイツ語で「国民車」の意味。
累計生産台数が2000万台以上にものぼるビートルを見ればそれもわかるというもの。
シンプルな構造で、耐久性に優れ、メンテナンスもしやすいフラット4とも呼ばれる空冷4気筒エンジンは、そのバタバタという独特の排気音も合わせて広く愛されている。
(前置き長くなりましたが…)そんなVWの魅力を、ゴル横がこれまで紹介してきた記事ととも振り返ってみよう。
庶民文化研究所所長・町田忍さんの愛車もVW ビートル

VWの中でも、とりわけ世界中で愛されている車といえば、始まりの一台ことType1だろう。
カブトムシ、ビートルの愛称で親しまれた。
1938年から2003年まで販売され、ニュービートルやザ・ビートルなど、後継機まで登場した名車。
ゴル横のレギュラーメンバーで、庶民文化研究の大家 町田忍さんもビートルを愛してやまないひとり。
町田さんが所有するのはマリーナブルーが美しいビートルで、1973年に新車で購入してから、今まで大切に乗ってきているそうだ。

タイプⅠ(ビートル) | フォルクスワーゲン - キレイなマリナーブルーのカブトムシ【旧車】
https://goldenyokocho.jp/articles/1258キレイなマリナーブルーのタイプⅠ、いわゆる旧ビートルだ。1973年に新車で購入して、その後ずっと実用に供しているそうだよ。
ビートルはお医者さんの車?

世界中で愛されるビートル。
日本でもかつては輸入車の中でも最も親しまれていた車だった。
日本にビートルが入ってきたのは、輸入車ディーラーのヤナセが取り扱いを開始した1952年からのことらしい。
その頃は「お医者さんの車」と親しまれていたそうな。なんでも当時の国産車は水冷エンジンで、寒い日にはかなりの暖機運転が必要だったらしく、コールドスタートできる空冷のビートルを「急な往診があってもすぐ走れる」とお医者さん向けに猛アピールしたらしい。
救急車のサイレンがわりに、空冷エンジンのバタバタ音が聞こえるとは、なんとも素敵な昭和な日常ではないか。

ビートルタイプⅠ | VW - お医者さんのクルマといえば、ビートルだった【旧車】
https://goldenyokocho.jp/articles/3069日本では、輸入車ディーラーの老舗であるヤナセが1952年より取扱いを開始。 もっともなじみがある輸入車のひとつです。
幻のカブリオレ!…のようなカスタマイズ

超希少として、VWファンが憧れるビートルが、ヘブミューラーによるビートルの2シーターカブリオレだろう。
累計でわずか696台しか生産されておらず、現存するものとなると、90台しかないと言われている幻の名車だ。
ここまですごいステータスがある車となれば、マニアは当然再現したくなるもの。
もともとType1をベースに作られている車なのだから、やってやれないことはないのだろうが、オーナーのこの再現っぷりはすごい。

ビートルタイプⅠカブリオレ | VW - 世界でもっとも愛されたオープンカー【旧車】
https://goldenyokocho.jp/articles/3104世界でもっとも多くの台数が製造された車種のうちのひとつが、フォルクスワーゲン・タイプⅠです。 ビートルの愛称で広くしられる、オールドファンから最新のモードを反映したカスタムマニアまで幅広いファンを持つ趣味車の代表格になります。
ビートルだけじゃない!ワーゲンバスも魅力がいっぱい!

ビートルの次にVWが作り上げたType2。
俗にワーゲンバスと呼ばれる車も根強い人気を誇っている。
正式名称はフォルクスワーゲン・トランスポルター
現在、第6世代(T6)まで登場しているが、このうち第3世代までを特にType2と呼んでいる。ビートルとは打って変わってマルチパーパスカーとして人気。T2などはフラワームーブメントなど、ヒッピーたちに愛され、ヒッピー文化のアイコンとしても認識されている。また、現代でもキャンピングカーのベースとして見かけることも多い。
最近、電気自動車として往年の姿で再登場、なんて話を見たけれど実現するのだろうか。

タイプ2 | フォルクスワーゲン - VWのマルチパーパスビークル【旧車】
https://goldenyokocho.jp/articles/2572フォルクスワーゲンのタイプ2です。ビートルをベースにマイクロバスに仕立てました。移動式店舗としての利用もポピュラーな名車です。
Type3をベースに作られた流麗なクーペ・カルマンギア

Type1、Type2と比べると若干知名度は下がるかもしれないが、Type3もやはりとても素敵な車なのだ。
中でもイタリアのカロッツェリアがデザインし、カルマンがボデーを作ったカルマンギアは惚れ惚れする!
ビートルをベースにしたものと、Type3をベースにしたものがあり、どちらも非常に美しい。

が、Type3もカルマンギアも、どちらもType1には敵わず、Type1よりも先に生産が終了。もっと注目されてもいいと思うのだが…。

カルマン・ギア | フォルクスワーゲン - イタリアとドイツの華麗なコラボレーション
https://goldenyokocho.jp/articles/645イタリアのカロッツェリア・ギア社がデザインしドイツのボディ架装メーカー・カルマン社がボディワークを行いフォルクスワーゲンのタイプ1やタイプ3をベースに作られたクーペがカルマン・ギアだ。