最後の一滴までおいしい。マックスウェルコーヒー

最後の一滴までおいしい。マックスウェルコーヒー

コーヒーをより身近なものに変えたインスタントコーヒー。庶民文化研究所収蔵のインスタントコーヒーのコレクションも様々あるが、今回は懐かしいマックスウェルコーヒーをご紹介。 アメリカ大統領が認めたというコーヒーからスタートしたインスタントコーヒーとは?


大統領が認めたマックスウェルコーヒー

マックスウェルコーヒー

世界中で愛飲されている飲み物である、インスタントコーヒー。
そんなコーヒーの中でも、とりわけアメリカで愛されてきたインスタントコーヒーがマックスウェルコーヒーだ。
このコーヒーはマックスウェルハウスというアメリカの一流ホテルのコーヒーが元になっている。
数々の著名人に愛されたこのコーヒーだが、中でも第26代アメリカ大統領であり、テディベアの由来としても有名なセオドア・ルーズベルト大統領が気に入っていたという。
マックスウェルコーヒーのキャッチコピーとなっていた「最後の一滴までおいしい」という言葉はルーズベルト大統領の賛辞の言葉らしい。

日本では当時のゼネラルフーヅが1960年から販売しており、現AGFの有名なコーヒーギフトももともとはこのマックスウェルコーヒーをギフトセットとして販売していた。
今ではブランド名が変わってしまったが、ネスレのネスカフェゴールドブレンドと並んで人気のインスタントコーヒーだった。

そんな当時の新聞広告が冒頭の写真だ。
瓶詰めで250円。

当時の相場を考えると、少なくとも2,500円以上していることになると町田さんが教えてくれた。
インスタントコーヒーといえど、さすがは高級ホテルということか…。

マックスウェルコーヒー

ちなみに、町田さんがインスタントコーヒーの収集を開始した記念すべき商品もマックスウェルコーヒーだったらしい。
写真右側の小型のもので、昭和43年に購入したそうだ。

インスタントコーヒーの起源とは?

町田さん曰く、インスタントコーヒー誕生の起源は一般的には、明治34年にニューヨークで開催された博覧会で日本人発明による粉末顆粒状のものとされているらしい。
これをネスカフェで有名なネスレが発展させて、インスタントコーヒーが世に広がっていったという流れなのだが…町田さんの調べによると少し事情が異なるそうだ。

インスタントコーヒーの起源

これは、明治時代の新聞広告で、「懐中珈琲」という商品を紹介したものなのだが、飲み方はインスタントコーヒーと同じく、お湯で溶かして飲むもののようだ。

そして、この新聞の発行年は明治21年。
つまり、定説が覆るというわけだ。

商品化や特許取得など、起源をどことするかにもよってくるのだが、少なくとも明治の時代からインスタントコーヒーのようなものが日本にあったことは間違いないようだ。

ちなみに今現在流行っている、ブルーボトルコーヒーなどに代表されるコーヒーをサードウェーブコーヒーというが、ファーストウェーブはインスタントコーヒーの普及を指す。大人気の飲み物、コーヒーの最初の波となったインスタントコーヒーの味わいを改めて確かめてみてほしい。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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