知識と笑いと少しのエロと…昭和の名雑誌を振り返る

知識と笑いと少しのエロと…昭和の名雑誌を振り返る

ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン…今も子どもをひきつけてやまないマンガ雑誌に、グラビア多めのちょっと大人な情報誌…かつて、目を輝かせて読み込んだ雑誌が誰にでもあるはず。今回は昭和世代の知識の源泉、雑誌について振り返ろうと思う。


オシャレもエロもエンタメも、雑誌というバイブルから生まれた

少年時代に胸を踊らせ、青年時代にどこそこを膨らませ、大人になってもやっぱり大好き。昭和世代にとって雑誌とは、特別な愛着があるだろう。
今ではスマホでなんでも調べられるし、ゲームだって出来るし、映画だって見れるし、ちょっとエッチなものだって見られちゃうし、それこそ雑誌だって読める。情報がそこら中に転がっている時代である。
だが、昭和は違った。
流行に遅れないために話題のマンガが掲載されている雑誌や、トレンドを知るためにファッション雑誌を見たり、趣味のためにマニアックな雑誌を読んだりしなくてはならなかった。
そう、昭和世代は知識を雑誌で手に入れなければならなかったのだ。
だから、雑誌というのは、昭和世代にとってまさにバイブルだったのである。

当然、庶民文化研究所 町田忍所長も熱心に雑誌を読んでいたわけだ。
今回はそんな町田さんが若かりし日に読んで、保管していた蔵書をご紹介していこうと思う。

マンガ雑誌といえばマガジン・サンデー!

マガジン・サンデー

ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオン…今現在、4大マンガ雑誌と称される雑誌である。中でもジャンプ人気は凄まじく、ワンピースや鬼滅の刃なんかはさすがのオヤジもご存じのことだろう。

だが、そんなジャンプはマンガ雑誌としては実は後発組。
かつて2大マンガ雑誌といえば少年マガジンと少年サンデーであった。
両者はどちらも昭和34年、マガジンは3月、サンデーは4月という非常に近い間隔で創刊されたという因縁の雑誌なのである。

「あしたのジョー」とか「オバケのQ太郎」とか、全盛期のイメージとは違うと思うが、町田さんによると、創刊当初は戦記物が多く、こういう軍艦などをあしらった表紙が多かったそう。この表紙を知っている人は町田さんと同年代ということだね。

少年マンガを卒業したらこちら

平凡パンチ・プレイボーイ

いわゆる少年マンガを卒業したら、次に読むのがこれ。
プレイボーイは現在もあるけど、平凡パンチはかなり懐かしい…。
マンガ雑誌というよりは、どちらかというとグラビアとかのイメージのほうが強い。
特に平凡パンチはどこそこを膨らませていたかつての読者も多いのではないだろうか。
エロもやはり昭和は雑誌なのである。

平凡パンチは昭和39年、それに対抗する形で週刊プレイボーイは昭和41年に登場した。
どちらもかなり人気だったが、平凡パンチはグラビアに強く、パンチガールなるセクシー美女とDJによるラジオまで展開して、大人気だった。
かの有名な松田聖子もパンチガールのひとりである。
ちなみに、平凡パンチの表紙は当時売れっ子だった大橋歩が担当したアイビースタイルのパステル画、とアイビー青年だったと町田さんが教えてくれた。
プレイボーイのほうはというと。。。よーく見ていただければわかると思うが、このライオン、女性の体で出来ているのだ!この女性の体を動物に仕立てたことが当時非常に話題になったのだと、こちらも町田さんが教えてくれた。

さらに大人は情報誌でトレンドをチェック!

BRUTUS・POPEYE

そして、そんな青年誌の果てに自分の趣味の充実や、リアルなモテを模索して行き着くのが、今なおオシャレ雑誌として人気のある「BRUTUS」であり「POPEYE」である。

どちらも平凡パンチを発行していたマガジンハウス(旧・平凡出版)の雑誌で、創刊はPOPEYEが昭和51年、BLUTUSが昭和55年とPOPEYEのほうが少し先輩だ。
それを裏付けるように、BLUTUSの由来はマンガ「ポパイ」に登場する同僚の水兵「ブルート」なのだという。
時期的には後輩に当たるが、内容は「POPEYE」を卒業した読者層を取り込む内容となっており、ちょっと大人だ。その序列は今も変わっていないのではないだろうか。

ちなみに、POPEYEは当時大人気であり、POPEYEで紹介したファッションを取り入れた男子を「ポパイ男子」と読んでいた。
また、このポパイは昭和56年のもので、実は町田さんのコレクションが特集されているらしい。いったいどのコレクションがピックアップされたのだろうか…。

Olive・Hanako

そして、マガジンハウスは今度は女性向けの雑誌の創刊にも踏み切る。昭和57年に「Olive」、昭和63年には「Hanako」が誕生した。
OliveのほうはPOPEYEの女性版という性格が強く、それはポパイの恋人の名前「オリーブ」を雑誌名にしていることからも伝わってくる。

年齢層もPOPEYE・BRUTUSとOlive・Hanakoで対になっているイメージである。
こちらも「オリーブ女子」やら「Hanako族」なる言葉を生み出している。

どうかこれからもこの雑誌文化は無くならないでもらいたいものである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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