楽しくてちょっと恥ずかしい…顔ハメパネルの思い出

楽しくてちょっと恥ずかしい…顔ハメパネルの思い出

観光地に行くと必ずと言っていいほど見かけるもの。旅行に来た人々の思い出として、いつまでも記憶に、そして写真に残るもの。それが顔ハメパネルだ。今回は庶民文化研究所所長の町田忍さんと、そのご家族が写真に残した顔ハメパネルの思い出をご紹介しよう。


顔を出せばみんな笑顔…記念写真に欠かせない顔ハメパネル

顔ハメパネル

ひょっこり顔を出して、はいポーズ!
観光地の目立つところにあって、ちょっと使うのが照れくさいけど、その恥ずかしさもあいまって、顔を出すと必ず笑顔になってしまう顔ハメパネル。
遠足で、修学旅行で、家族旅行で、出張で…様々な場所でひょっこり顔を出したことがある人も多いのではないだろうか?
今回は、昔から旅行の思い出に欠かせない、顔ハメパネルについてご紹介しよう。

なんとなく、昔のイメージが強い顔ハメパネルだが、スマホで写真撮影が手軽になったことや、SNSの普及などによって、今再び脚光を浴びているらしい。町田さんの話によればガイド本が出るほどのブームなのだとか。

庶民文化研究家である町田さんは、なんと昭和53年から記録を始めていたらしい。
今回も、今回も、最近記録している新参者とはレベルが違うと張り切って写真を厳選していただいた。
ちなみに、この写真は戦国武将・山内一豊とゆかりの深い静岡県掛川市で撮影したものだ。
では、町田家の顔ハメパネルの歴史を見ていこう。

記念すべき一枚目は江ノ島で

江ノ島の顔ハメパネル

昭和53年、写真で記録を始めた記念すべき一枚目は、この南国ムードただよう顔ハメパネルだ。
これは江ノ島で撮られたもので、ご覧のように明治チョコレートのロゴが入っている。顔ハメパネルは、多くの人に見られる観光地に置かれ、しかも写真に撮られるので、けっこう広告として企業の手で作られることも多いのだ。
例えば、フイルムを売っているフジカラーなんかのロゴ入り顔ハメパネルを見たことがあるのではないだろうか?他にも、地域の商店の名前が入った顔ハメパネルなんかもある。

ちなみに顔を出しているのは町田夫人だ。

二枚目は佐渡ヶ島でパチリ!

佐渡ヶ島の顔ハメパネル

二枚目は昭和55年に佐渡ヶ島で撮ったもの。佐渡ヶ島の観光アクティビティーとして有名なたらい舟を表現した顔ハメパネルだ。こうした観光産業をベースにした顔ハメパネルも世の中にはたくさんある。
例えば、伝統的な職業の海女さんだったり、お相撲さんだったりの顔ハメパネルなんかもよく見かけるだろう。
やはりなにかしら、その土地ならではのものと、顔ハメパネルは切っても切れない間柄にあるのだ。

三枚目はお子様も一緒に上諏訪で

上諏訪の顔ハメパネル

最後は昭和59年にご家族で行った上諏訪で。
こちらはおそらく武田信玄と諏訪姫だろうか。冒頭の山内一豊もそうだが、こういった武将や偉人系の顔ハメパネルは非常に多い。特に大河ドラマに起用された武将なんかは、ロケ地で頻繁に目にすることになる。
やはり、日本人は戦国武将が好きで好きでたまらないのだろう。
足元に目を向けると、コニカカラーのロゴが入っている。こちらも広告目当てで企業が作った顔ハメパネルのようだ。

さて、これだけ日本人に愛されている顔ハメパネルだが、いつからあるのかは定かではない。だが、町田さんが以前、熱海のとある温泉旅館のご主人に聞いた話によると、昭和20年代にはすでに熱海の地にあったそうだ。
ちなみに海外発祥との説もあるが、現在、外国ではあまり見かけることはない。町田さんが知っているのもニュージーランドに行った友人が見かけたというタコの顔ハメパネルのみだという。日本人観光客が多いところのようで、その影響なのかもしれないという話だ。もしかしたら、ハワイとかには日本人向けに顔ハメパネルがあったりするかもしれない。
世界では下火な顔ハメパネルだが、日本人はいまも顔ハメパネルが大好きである。いったいなぜ、これほど日本人はこの顔ハメパネルを愛してしまうのか、その理由も探ってみたいものである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

関連する投稿


砲弾型手押しポンプ

砲弾型手押しポンプ

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回は水道の発達以降、見かけることが少なくなった井戸の手押しポンプをご紹介。


アイスのコーンについてるアレ。「コーンスリーブ」

アイスのコーンについてるアレ。「コーンスリーブ」

夏はもちろん、冬でもなんだか食べたくなる魅惑のおかし、アイスクリーム。お出かけ先で両親に買ってもらって大喜び!なんて思い出が誰にでもあるはず。今回はそんなアイスクリームの思い出がよみがえる「コーンスリーブ」について、庶民文化研究所所長・町田忍さんに教えてもらった。


銀座の象徴・和光時計台

銀座の象徴・和光時計台

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。銀座の街を見守り続けるシンボル、銀座和光の時計台を紹介しよう。


道頓堀の名物「くいだおれ太郎」

道頓堀の名物「くいだおれ太郎」

ド派手な紅白衣装に身を包み、陽気な浪速の人々を見守り続け、愛される「くいだおれ太郎」。もはや日本一と言っても過言ではないほどの知名度を誇る大阪のシンボルの歴史と謎を、庶民文化研究所所長・町田忍さんの解説で解き明かします。


手肌ケアの代名詞「メンソレータム」

手肌ケアの代名詞「メンソレータム」

手肌を保護し、うるおいを与えるハンドケア製品といえば、「メンソレータム」。パッケージに描かれたかわいい女の子は誰もが知るはず。今回は、メンソレータムの歴史を庶民文化研究所・町田忍さんのコレクションから紹介しよう。


最新の投稿


コンテッサ | 日野 – リアエンジンならではグリルレスなフロント

コンテッサ | 日野 – リアエンジンならではグリルレスなフロント

コンテッサはリアに搭載したエンジンで後輪を駆動するリアエンジン・リアドライブレイアウトを採用していた。


【クルマニアックイズ】402本目

【クルマニアックイズ】402本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


【クルマニアックイズ】401本目

【クルマニアックイズ】401本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


砲弾型手押しポンプ

砲弾型手押しポンプ

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回は水道の発達以降、見かけることが少なくなった井戸の手押しポンプをご紹介。


【クルマニアックイズ】400本目

【クルマニアックイズ】400本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!