トヨペット・クラウン(S50型系) | トヨタ - 公用車や社用車のイメージ脱却を狙ってフレッシュになった【旧車】

トヨペット・クラウン(S50型系) | トヨタ - 公用車や社用車のイメージ脱却を狙ってフレッシュになった【旧車】

先代までの若干丸っこくてずんぐりしたスタイルから、長く・低くスタイリッシュになった3代目トヨペット・クラウン。クラウンがショーファードリブンでなくオーナードライバー向けのイメージを固めたのは、実はこの3代目からと言っていいでしょう。


オーナードライバーを狙った魅力的な仕様が次々登場

トヨペット・クラウン(S50型系)

・モデル名 :トヨペット・クラウン 2000スーパーデラックス(3代目後期・S50型系)
・メーカー名:トヨタ
・年式   :1970
・撮影場所 :サクラオートヒストリーフォーラム2018
・撮影者  :会長

3代目クラウンのテーマは、「日本の美」

トヨペット・クラウン(S50型系)

先代までの若干丸っこくてずんぐりしたスタイルから、長く・低くスタイリッシュになった3代目トヨペット・クラウン。そのテーマは、「日本の美」だ。

クラウンといえば日本国内専用モデルとして、トヨタのセダンの最高峰だ。
もちろんセンチュリーとかレクサス各車とかそういった車種はあるが、現在のクラウンは社用車や公用車、運転手付きで使われることも多いクルマとはイメージを画し、オーナードライバー向けの車種としてみれば最上位種だ。

クラウンがショーファードリブンでなくオーナードライバー向けのイメージを固めたのは、実はこの3代目からと言っていい。
シリーズの中に「オーナーデラックス」「オーナースペシャル」といった、個人ユーザー向けの装備を充実させたグレードを設定。高級車然とした装備を持ちつつも個人でも購入しやすい価格設定するなど、戦略的にオーナードライバー向けにシフトしていったのだ。

また、セダンといえば黒や濃紺がほとんどだったところ、さまざまな明るいボディカラーを設定。なかでも「白いクラウン」のキャッチフレーズで広告訴求を行ったところ、これが個人ユーザーに歓迎され、大ヒットしたんだ。
実は1965年までは、消防車な救急車など緊急自動車で使われるような色(赤や白)は規制されていたのだが、この規制が撤廃されたことをうけていちはやくカラー展開を行い、そこをアピールしたのが3代目クラウンだったというわけだ。

トヨペット・クラウン(S50型系)

こうやってさまざまな手法でイメージの若返りを図り、フレッシュさを打ち出して個人ユーザー獲得をめざした3代目クラウン。
なんと「ピックアップ」も設定し、スポーティさやレジャーユースも訴求したりした。

だが、やはりクラウンといえば保守的なユーザーも多かったようで、そういった層からの反発もあったようだ。
前期型の特徴のひとつだった、フロントグリル上側にはみ出した丸目4灯ヘッドライトなどの斬新なデザインは、後期型にマイナーチェンジした際に一般的なグリルとライトベゼルの形状に修正されてしまった。
往々にしてこういった反発は歴代のクラウンでも起きていたのはよく聞かれるし、実際に購入したのは狙っていた若い裕福な層より従来どおりの保守層のほうが多かったのだろう。
後期型では、スタンダードかつ端正なセダンという印象になっている。

といっても、このあとの4代目は、あの「クジラクラウン」なのだけれどね。
そこはやはりチャレンジを忘れない、トヨタスピリッツのなせるワザというところだろうか。

トヨペット・クラウン(S50型系)

関連する投稿


トヨペットクラウン 廃車の美学

トヨペットクラウン 廃車の美学

昭和レトロな旧車や建物、懐かしい家電など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯のイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回のイラストは往年の名車・トヨペットクラウン!蔦が絡まる廃車感がまたなんとも味わい深い作品です。


カローラレビンGTV(AE86) | トヨタ - 入門しやすく奥が深いスポーツカー【旧車】

カローラレビンGTV(AE86) | トヨタ - 入門しやすく奥が深いスポーツカー【旧車】

昭和58年(1983年)、カローラも5代目にモデルチェンジに際してついにFF化されることになりました。ところが、やはりトヨタというのは手堅い会社なのか、カローラシリーズのなかでスポーティなイメージのクーペやノッチバック、3ドアハッチのモデルはFRのままに。それが、レビン/トレノのAE86型というわけです。


ADバン(VB11型) | 日産 - タフで軽くて意外なほどスポーティ【旧車】

ADバン(VB11型) | 日産 - タフで軽くて意外なほどスポーティ【旧車】

ニッポンの誇るビジネスマンズ・エクスプレス、それが小型セダンをベースに荷室を拡大した、4ナンバーのバンです。5代目・B11型系サニーをベースにしたバンモデルはサニーから独立し、ADバンとなりました。B11サニーと同じ、旧来のA型ではなくE13型やE15型のSOHCエンジンを積んでいます。


【クルマニアックイズ】184本目

【クルマニアックイズ】184本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


サバンナRX-7(2代目・FC型) | マツダ - 運転していつでも楽しいのがスポーツカー【旧車】

サバンナRX-7(2代目・FC型) | マツダ - 運転していつでも楽しいのがスポーツカー【旧車】

ロータリーエンジンを世界で唯一、量産車用に搭載することを成功させたのはマツダだけです。さらに言えば、ロータリーエンジンを積んだスポーツカーを作ることに成功したのもマツダが世界で唯一の存在で、RX-7は完全にオンリーワンのスポーツカーと言えます。


最新の投稿


トヨペットクラウン 廃車の美学

トヨペットクラウン 廃車の美学

昭和レトロな旧車や建物、懐かしい家電など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯のイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回のイラストは往年の名車・トヨペットクラウン!蔦が絡まる廃車感がまたなんとも味わい深い作品です。


カローラレビンGTV(AE86) | トヨタ - 入門しやすく奥が深いスポーツカー【旧車】

カローラレビンGTV(AE86) | トヨタ - 入門しやすく奥が深いスポーツカー【旧車】

昭和58年(1983年)、カローラも5代目にモデルチェンジに際してついにFF化されることになりました。ところが、やはりトヨタというのは手堅い会社なのか、カローラシリーズのなかでスポーティなイメージのクーペやノッチバック、3ドアハッチのモデルはFRのままに。それが、レビン/トレノのAE86型というわけです。


【クルマニアックイズ】186本目

【クルマニアックイズ】186本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


【クルマニアックイズ】185本目

【クルマニアックイズ】185本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


ADバン(VB11型) | 日産 - タフで軽くて意外なほどスポーティ【旧車】

ADバン(VB11型) | 日産 - タフで軽くて意外なほどスポーティ【旧車】

ニッポンの誇るビジネスマンズ・エクスプレス、それが小型セダンをベースに荷室を拡大した、4ナンバーのバンです。5代目・B11型系サニーをベースにしたバンモデルはサニーから独立し、ADバンとなりました。B11サニーと同じ、旧来のA型ではなくE13型やE15型のSOHCエンジンを積んでいます。