ぴ~ちぴち、と~れとれ♪かに道楽でおなじみのかに看板

ぴ~ちぴち、と~れとれ♪かに道楽でおなじみのかに看板

日本を代表するド派手な看板といって思い浮かべるものといえば、グリコの看板か、づぼらやのフグ看板、そしてもうひとつ、かに道楽のかに看板だろう。そんな日本を代表するかに道楽の看板を中心に、庶民文化研究所所長の町田忍さんが見つけた全国のかに看板をご紹介しよう。


ナニワの看板御三家を知っているか?

道頓堀

巷でナニワの看板御三家と呼ばれる看板があることをご存じだろうか。
いや、この俗称を知らない人でも、きっと想像はついているのではないだろうか?
御三家とは、「くいだおれ太郎」、「づぼらやのちょうちんフグ」、そして「かに道楽の動くかに」のことだ。
どの店舗も大阪は道頓堀に掲げられた看板なのだが、そのインパクトと歴史の長さから、御三家と呼ばれている。
ちなみに、グリコの看板を思い浮かべた人も多いと思うが、あちらは広告看板。
一方、御三家はすべて店頭看板であり、そのあたりで区別されているようだ。

今回は、この御三家の中では最も新しい、かに道楽の動くかにを中心に、全国で町田さんが見つけたかに看板をご紹介しよう。

本家本元動くかに!かに道楽のかに看板

かに道楽

いくつものインパクトある看板がひしめく道頓堀にあって、巨大な赤い手足が動く、ひときわ存在感を放っている看板が、かに道楽本店のかに看板だ。
この看板が登場したのは、昭和37年のこと。
かに道楽の創業者はもともと別の飲食店を展開しており、そこで松葉ガニ(ズワイガニの別称)料理がうけて、かに道楽を展開するに至ったらしい。
それどころかズワイガニの冷凍法まで確立させてしまったというのだから広い。

というわけでかに看板のかには、ズワイガニである。

かに道楽のかに看板がどのような経緯で生まれたのかはわからないが、かに道楽が道頓堀にできた頃には、すでにづぼらやのちょうちんフグも、くいだおれ太郎もグリコのも存在していた。
これらに負けないためにも、あのくらいのインパクトは必要だったのかもしれない。
その考えは功を奏して、御三家と呼ばれるほどに注目を集めることになるのだからすごい。

実は他にもあるかに看板

行動範囲が広いでおなじみの庶民文化研究所町田忍所長。
興味のあるものを求めて全国各地を飛び回ってきた。
そんな町田さんが全国を回っているうちに、かに道楽以外にも、かにの看板が意外とあることに気付いたそうな。
お店の名前も基本的には「かに◯◯」と名乗るところが多いらしい。

かに看板

例えばこちら。
かに道楽ではなく「かにてつ」で、看板もズワイガニではなく「タラバガニ」だ。
なんとこちらは本物のかにを使用しているそうだ。

かに看板

同じタラバガニでいえば、こちらも。
こちらは先ほどよりももう少し気合が入っている。
余談だが、タラバガニは足が4対となっており、実はかにではなくヤドカリの仲間だ。
なのにズワイガニよりも高い。
町田さんによると、缶詰でいえば、ズワイは1,000円前後なのに対し、タラバは3,000円程度なのだそうだ。
かにより高いヤドカリ…それがタラバガニである。

かに看板

さらに、町田さんが発見した中で珍しいものでいえば、ご覧のように毛ガニのかに看板もある。
…う~ん、これだけの大きさで細かく毛が生えているのはなんともいえない不気味さがある。

それにしても、意外にも多くのかに看板があるものだ。
ただ、町田さんが見つけたかに看板にかに道楽と同じズワイガニの看板はなかったそうな。

最近では、かに道楽のかにがケガをして、しばらく修理されていたらしいが、どうやら今では復活しているらしい。
ちなみに冒頭に紹介した御三家のひとつ、道頓堀のづぼらやのフグは今はもうないらしいので、なんとかかに道楽と食いだおれ太郎には頑張ってほしいものである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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