昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~あたり前田のクラッカー~

昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~あたり前田のクラッカー~

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。今回は番外編。昭和に散った「ギャグ系死語」。今回はあんかけ時次郎でおなじみ、「てなもんや三度笠」から生まれた昭和の名ギャグ「あたり前田のクラッカー」を解説。


あたり前田のクラッカー

死語解説:あたり前田のクラッカー[慣用句]

「あたり前田のクラッカー」は、「俺がこんなに強いのも…」という前段があってこそ。
昭和37年から前田製菓の一社提供で放映されていた「てなもんや三度笠」のオープニングで、藤田まこと演じる「あんかけ時次郎」が斬られ役を斬り伏せたあとの決め台詞。
当時は大流行したが、前口上なども忘れられ、今ではただただ昭和っぽさだけが残るオヤジのダジャレギャグである。

時代背景

あたり前田のクラッカー!
「当たり前」と「前田のクラッカー」を掛けた単純なダジャレである。
「冗談はよし子ちゃん」、「許してちょんまげ」にも似た昭和の空気を感じる王道中の王道ギャグだ。
このギャグが生まれたのは昭和37年。
まだテレビが白黒放送だった時代にはじまった伝説の時代劇風コメディ番組「てなもんや三度笠」でのこと。
前田製菓の一社提供で放送されていたこの番組では、藤田まこと演じる「あんかけ時次郎」が斬られ役との掛け合いコントがおなじみだった。そう、そのコントのオチが、

俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカ~ッ!

と同時に胸元から前田製菓のクラッカーを印籠のごとく披露するのだ!
まあ、つまりCMだ。

「てなもんや三度笠」の人気もあり、この名台詞が大流行。
後に必殺仕事人やら、はぐれ刑事を演じる藤田まことの最初の出世作となったといっても過言ではないだろう。
「てなもんや三度笠」では、他にも「ヒッジョーにキビシー」などの流行語も生まれた。

「あたり前田のクラッカー」。
たしかに死語と化した昭和のギャグではあるのだが、現在でもその存在は記憶に鮮明だ。
「てなもんや三度笠」の放映から60年は経とうかという令和の時代に昭和のギャグが今も耳に残っているというのだからすごい!
ちなみに、当の前田製菓は今も「あたり前田のクラッカーでおなじみ」と会社ホームページで謳っている。こちらも100周年である。我々オヤジもこれくらいしぶとく生きたいものである。

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