昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~お呼びでない?~

昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~お呼びでない?~

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。今回は番外編。昭和に散った「ギャグ系死語」。初回は「お呼びでない?」。日本のサラリーマンの権化とも言える植木等を代表するギャグである。


お呼びでない

死語解説:お呼びでない?[慣用句]

正確には「お呼びでない?お呼びでない?こりゃまた失礼しました」というギャグの一節。
東宝系映画・社長シリーズで有名な植木等の持ちギャグ。
日テレ系の音楽バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」にて植木等がとっさに放ったギャグで、その後、ギャグとして定着したと言われている。
ちなみにシャボン玉ホリデーは、銭湯でおなじみ牛乳石鹸の一社提供による番組。
牛乳石鹸がスポンサーというのもまたレトロ…。

時代背景

変なタイミングで話に入ってしまい、それを取り繕う目的でこのフレーズをつぶやいたことがある人も多いのではないだろうか?
この「お呼びでない」のフレーズは、当時売出し中だったザ・ピーナッツを売り込む目的だと言われる音楽バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」で生まれた伝説的フレーズだ。
ちなみにシャボン玉ホリデーのシャボン玉は牛乳石鹸の商品名である。なぜならこの番組、牛乳石鹸の一社提供なのである。オープニングには牛の鳴き声でオチるコントも必ずやっていた。スポンサーの力はすごい。

この番組では、ザ・ピーナッツとハナ肇とクレージーキャッツを中心に、歌やコントを行っていた。
この「お呼びでない」のフレーズ以外にも様々なギャグが生まれたが、中でも社長シリーズで知られる植木等のこの「お呼びでない」のギャグは群を抜いて知名度が高かった。
なんだか番組内容を見ていると、ドリフの「8時だヨ!全員集合」を彷彿とさせるが、歴史はこちらのほうが古く、また、ドリフよりもクレージーキャッツのほうが先輩である。

一説には、植木等が間違ったタイミングで壇上に呼ばれ、間違って出てきたことを知った時にとっさに放ったセリフが元になっているというが、これは本人が否定している。もし、初登場シーンを知っている人がいたらぜひとも真相を教えてもらいたいものである。

とても汎用性の高いギャグではあるが、なにせ初登場は1970年ごろと思われる。それだけの時間が経てば、往年の名ギャグも死語の仲間入りをしてしまうのだ。このフレーズをいま使うと、本当に「お呼びじゃねーよ」と思われるだけなので、気をつけよう。
ギャグの世界は昔も今も賞味期限は短いようである。

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