素のケンメリ2HTは今となっては貴重かもしれない

・モデル名 :スカイライン2000GT(4代目・C110型)
・メーカー名:日産
・年式 :1975
・撮影場所 :サクラオートヒストリーフォーラム2018
・撮影者 :会長
ケンメリGT-Rがあまりに有名すぎるので

スカイラインといえばGT、「スカG」と略して呼ばれるのが常だ。
GTのほかに言わずもがなの「GT-R」という最上位グレードがあって、ハコスカから始まってケンメリ、32以降の新世代GT-Rどれもがクルマ好きあこがれのブランドであることは間違いない。
なかでもケンメリのGT-Rはよく言われることだが197台しか製造されなかったこともあって、「GT-R化モディファイ」がよく行われている。
他の車種でやるとやれニセモノだ、なんちゃってルックだといろいろ言われがちだが、元の車種がほんの少ししかない場合はあんまりそういうことを言っていられないかもしれないね。
ケンメリスカイラインの2ドアHT車は、どうしたってGT-R化というかRふうモディファイが施されがち。もちろんそれもファンにとってはアリな楽しみ方だし、どこまでやるかが腕の見せ所とさえいえるだろう。
ただ、あまりにそれが流行ってしまったためか、素のケンメリ2ドアHTというのはなかなか見かけなくなってしまった。
旧車イベントにでかけても、やはりケンメリGT-Rは花形車種だし、苦労して旧車を維持するなら素のものより役物ふうモディファイに行きたい、というのは人情というものだろう。
たまにこうして素のケンメリに出会えると、なんだか妙になつかしくて、ほっとしたような気持ちになってしまう。
それは、今はなかなか見かけなくなってしまったけど、当時ケンメリは大ヒット車種でほんとにどこでもよく見かけたからじゃないだろうか。
今となっては信じがたい数字だけども、ケンメリは合計67万台も製造されていた、歴代スカイライントップのヒット作だったんだ。


