日野ルノー

日野ルノー

昭和レトロな旧車や、レトロ家電、懐かしい建物など、古き良き昭和の日本に庶民文化研究所町田忍画伯がイラストで迫る。今回ご紹介するのは有名なルノーの車。ただし、日野自動車製ですが。


日本の技術革新の影に海外メーカーの力あり?

日野ルノー

今ではすっかりトラックのメーカー、というイメージの強い日野自動車だが、かつては乗用車も生産していた。そんな日野自動車の初の乗用車がこの日野ルノー4CVだ。亀の子ルノーなどとも呼ばれ、小型ながら4ドアなので当時タクシーとして活躍していた。庶民に親しまれた人気車である。
1953年に日野自動車とフランスのルノー社が技術提携。
フランスから部品を輸入し、国内で組み立てを行うという、いわゆるノックダウン方式で生産されたのだが、徐々に部品の国内生産率を高めていき、完全国産化に成功している。

このノックダウン方式という手法は、戦後の日本において非常によく見られる生産方式で、日野以外にも日産やいすゞも同じくノックダウン方式で生産を行っている。
ノックダウン方式は、技術力がなければ国内市場が荒らされる危険性もはらんでいるが、間近に海外の技術を学ぶいい機会でもあり、このノックダウン方式により日本の自動車産業は次々と新しい技術を習得していったと言える。
いわば戦後の混乱と経済の低迷にあえぐ日本が、再び前を向こうという意思が、この日野ルノーという車にはあるのである。
今では日本の技術が逆に輸出される立場にいるわけだけど、慢心することなく、さらなる発展ができることを願うばかりである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

関連する投稿


昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回はもんじゃの街として有名な東京は月島にあった銭湯、月島湯をご紹介!


クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

あるときは食べ物を食べる道具として、またあるときは歯に挟まったのを取るのに重宝する楊枝。甘味処や和菓子に用いるときはその名を変える。庶民文化研究の大家 町田忍さんにそのあたりの話を聞いた。今回も庶民文化研究所収蔵のコレクションとともに。


ジープ

ジープ

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。おそらく米軍も使用していたであろう初代ジープの姿をご紹介。


炭酸飲料の王道・ファンタ

炭酸飲料の王道・ファンタ

コカ・コーラにペプシコーラ…炭酸飲料と言えばコーラがあまりにも有名だが、コーラ以外の有名な炭酸飲料もたくさんあるもの。今回はその中でも抜群の知名度を誇るファンタをご紹介。庶民文化研究所秘蔵の空き缶コレクションをご覧あれ!


昭和の銭湯建築 豊橋・みその湯

昭和の銭湯建築 豊橋・みその湯

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。三角屋根がなんとも愛らしい愛知県豊橋市の銭湯「みその湯」をご紹介。


最新の投稿


スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

日産スカイラインの4代目、スカイラインHT2000GT C110型です。最上位車種のケンメリGT-Rにモディファイされがちな車種ながら、今回の1台はきれいな素のままの姿!在りし日の大人気車の姿が伺えます。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


【クルマニアックイズ】247本目

【クルマニアックイズ】247本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回はもんじゃの街として有名な東京は月島にあった銭湯、月島湯をご紹介!


クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

トヨタ・クラウンの5代目、S8#/9#/10#型です。4代目の前衛的なクジラクラウンから、ユーザーが求める重厚感をより強調する形に戻した、その後のクラウンの路線を方向づけた1台。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

あるときは食べ物を食べる道具として、またあるときは歯に挟まったのを取るのに重宝する楊枝。甘味処や和菓子に用いるときはその名を変える。庶民文化研究の大家 町田忍さんにそのあたりの話を聞いた。今回も庶民文化研究所収蔵のコレクションとともに。