戦後の混乱期にはこの車がピッタリなのだ!

昭和を描いた映画では必ずといっていいほど登場するオート三輪。
あの「always 三丁目の夕日」でもダイハツミゼットが大活躍していた。
実際、あの時代とオート三輪とは切っても切れない関係がある。
オート三輪とは分類としては三輪トラックのことであり、シンプルな構造から戦後復興期に隆盛を迎えたと言われている。
悪路や強く、積載に優れ、しかも小回りが効くとくれば、戦後の荒れ果てた土地を走り回るには最適だろう。
オート三輪は、構造がシンプルであったため生産しやすいという利点があった。まさに、時代を反映した車だ。
中でもオート三輪界を席巻していたブランドといえば、先ほどあげたミゼットを生み出したダイハツを筆頭に、マツダ、くろがねが三大ブランドとして知られている。
ちなみに町田画伯が描いたのは、昭和38年製造型のダイハツのオート三輪だそう。
そんな昭和を代表する働く車であるオート三輪だが、四輪トラックが安価・高性能になったことから、徐々にその数を減らしていくことになる。

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。