わっしょいわっしょい!祭りを盛り上げる御神輿の思い出

わっしょいわっしょい!祭りを盛り上げる御神輿の思い出

今回は、威勢のいい掛け声が清々しい、祭りのシンボル「御神輿」についてご紹介しよう。庶民文化研究所所長の町田忍さんは大のお祭り好き!実際に担いだ神輿を含め、様々な神輿の思い出を語ってもらった!


ねじり鉢巻、法被で神輿!いなせだね!

こちらの神輿の前で粋なポーズを決めている江戸っ子は、なにを隠そう庶民文化研究所所長の町田忍さん、その人である。
東京は浅草、三社祭で町田さんが実際に神輿を担いだときの一コマだそうだ。なんでも町田さんは大のお祭り好きらしく、三社祭にはよく参加しているようだ。
今年は様々なイベントが延期になってしまったが、その影響は各地の祭りにも及んでいる。
日本から祭りというものが消えてしまうのは、町田さんのような祭り好きはもちろん、日本人として寂しいものがある。というわけで、今回は御神輿の写真をご紹介することで、あの粋でいなせな祭りの熱気をお届けしたいと思う。
今回紹介するのは、冒頭の三社祭と、町田さんの地元の町会の神輿だ。

三社祭

浅草、そして東京を代表する大規模なお祭りである三社祭。
浅草といえば雷門で有名な浅草寺、ではあるが、実は三社祭は浅草寺境内にある浅草神社の例大祭だ。
浅草寺の本尊となっている観音像を見つけた三人の男性が御祭神となっていて、三社祭では名前の通り、それぞれの御祭神にちなんだ宮神輿が三基、街中を練り歩くのだ。

三社祭

メインとなるのは三基の宮神輿だが、各町会の神輿も見事なもの。
こちらは、町田さんがいつも担ぐ雷門西町会の神輿だが、宮神輿と同じく、浅草の老舗「宮本卯之助商店」で作られた、豪華な彩色の神輿だ。
ちなみに、町田さんによると宮神輿を担ぐには相当な覚悟がいるそうだ。
なにせ、屈強な男たちがみな宮神輿を担ぎたくてウズウズしているのだ。この群衆をくぐり抜けたものだけが宮神輿を担ぐ栄誉に預かれるのだ!

ちなみに、担ぎ棒に立ち上がる姿を目にしたこともあるだろうが、あれはご法度!
けが人や神輿の破損などもあって、厳しく取り締まられている。
それでも上がろうとしちゃうんだけどね………。火事と喧嘩は江戸の華かもしれないけど、守るべきルールは守るべきだろう。

町田さんの地元の町会の神輿

町田さんの地元の町会の神輿

豪華な神輿だが、こちらは町田さんの地元の町会の神輿。
こちらも三社祭の御神輿と同じく「宮本卯之助商店」謹製のものとのこと。
様式は四方唐破風で本漆に金箔使用という超豪華仕様!

特徴は軒を支えている「斗供」(ときょう)という組み物が全て「龍」の顔になっているという特長がある。
さらにその下は干支や神話を題材とした彫刻が施されている。

町田さんの地元の町会の神輿
町田さんの地元の町会の神輿

この精巧な造り。
まさしく動く工芸品という言葉がふさわしい立派な御神輿である。
これだけ豪華な造りなので、その重さもとんでもなく、なんと総重量は300キロ!

これを担ぐためには交代要員も含め、約150名の人力が必要になるという。
残念ながら、この御神輿の出番も今年はお預け。この神輿の担ぎ手となっている町田さんの姿を来年こそはみたいものである。

いまでも神輿を担ぐお祭り自体は伝統的に、様々な地域で行われてはいるものの、年々若い担ぎ手が少なくなってきていると聞く。
我々の時代は、小さな子ども神輿を担ぎながらもいつか、大きな大人の御神輿を担ぎたいと思ったものだが、現代っ子は違うらしい。
時代の流れとはいえ切ない。なんとかして子どもたちにも、あの担ぐ喜びを伝えていきたいものである。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)

https://goldenyokocho.jp/articles/677

ありとあらゆる庶民文化に精通し、膨大なコレクションとエピソードをお持ちの「庶民文化研究所」所長、町田忍さん。 昭和レトロそのもののような町田さんの研究所にお邪魔し、膨大なコレクションから懐かしいアイテムをピックアップ。懐かしいエピソードや知られざる裏話、さらに華麗なる交友録までお届けします。

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