ビートルタイプⅠ | VW - お医者さんのクルマといえば、ビートルだった【旧車】

ビートルタイプⅠ | VW - お医者さんのクルマといえば、ビートルだった【旧車】

日本では、輸入車ディーラーの老舗であるヤナセが1952年より取扱いを開始。 もっともなじみがある輸入車のひとつです。


もっとも古くからなじみがある外車のひとつ

ビートル

・モデル名 :タイプⅠ ビートル
・メーカー名:フォルクスワーゲン(西独)
・年式   :1967
・撮影場所 :サクラ・オートヒストリーフォーラム2018
・撮影者  :会長

黄色いビートルを3台見たら、その日は幸運な1日!?

ビートル

もっとも多くの台数がつくられ、世界中で走っている車種のうちのひとつが「ビートル」ことフォルクスワーゲン・タイプⅠだ。

ビートルの来歴について話をしだすと本の1冊や2冊じゃ足りなくなってしまうほど、ありとあらゆることが語られているビートル。
それどころか、現在でもビートルに関する専門雑誌が世界中でいくつも発行され、人気を保ち続けている。そういう意味では、ミニなどと並んで趣味車の定番と言ってもいいだろう。

日本では、輸入車ディーラーの老舗であるヤナセが1952年より取扱いを開始。
もっともなじみがある輸入車のひとつだ。
最近でこそあまり見かけなくなったが、あまりに身近で輸入車(当時は「ガイシャ」と呼ぶほうが主流だね)であることを忘れてしまうほどだ。

古くからなじみがある理由のひとつに、ビートルといえば「お医者さんが乗ってくるクルマだった」というのがあるだろう。
当時、まだ出始めたばかりの国産の水冷エンジン車は、寒い日だと結構な時間の暖機運転が必要だった。そこに目を付けたヤナセは、
「寒い日や夜に急な往診があっても、すぐ走りだせる」ことを売りにして、ビートルをお医者さんたちにアピールしたと言われている。

寒い日や特に夜間などに、往診に出るまで暖機していては時間もかかるしうるさいし、やはりすぐコールドスタートできるのはありがたかったことだろう。
それまでの(ヤナセが主に扱っていた)特にアメリカ製の輸入車などはどうしても大柄で、往診に行く住宅地の狭い路地の取り回しや、患者さんの家の前に停めておくことを考えると、小柄なビートルはうってつけだったというのもある。
お医者さんといえば、やはりドイツになじみはあるだろうしね。

具合が悪くなって往診を頼んだとき、遠くから聞こえてくるバサバサという空冷エンジンの音に安心感を覚えた記憶がある人もいるんじゃないかな。
ああ、これでもう大丈夫だ・・・という気分になったこともあるだろう。

そんなこともあってか、70年代後半には日本中の小学生の間で「黄色いビートルを3台見ると、いいことがある」なんていう噂が大流行した。
地域によって黄色だったり1日5台だったり、黒を見るとリセットされるとか緑を見ると倍になるとかいろいろローカルルールがあったのもお約束だ。
これってそれだけビートルが輸入車とは思えないほど普及していて、しかもそのイメージがとてもよかったからこそのエピソードと言えそうだね。

ビートル
ビートル
ビートル

関連する投稿


スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

日産スカイラインの4代目、スカイラインHT2000GT C110型です。最上位車種のケンメリGT-Rにモディファイされがちな車種ながら、今回の1台はきれいな素のままの姿!在りし日の大人気車の姿が伺えます。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

トヨタ・クラウンの5代目、S8#/9#/10#型です。4代目の前衛的なクジラクラウンから、ユーザーが求める重厚感をより強調する形に戻した、その後のクラウンの路線を方向づけた1台。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


1600GT │ トヨタ - 名車2000GTの弟分

1600GT │ トヨタ - 名車2000GTの弟分

トヨタの1600GT、RT55型です。地味な見た目ですが、日産GT-Rと覇を競った実力派レースカー!とはいえ、それが原因で悲劇にも見舞われるわけですが…。越後丘陵公園クラシックカー展2017にて撮影。


スカイライン2000RS | 日産 - スカイラインはやっぱり最強のスポーツカーでなきゃいけない

スカイライン2000RS | 日産 - スカイラインはやっぱり最強のスポーツカーでなきゃいけない

久しぶりのDOHCエンジン復活で、スカイライン覇権の夢を再び!


ヒルマンミンクス │ いすゞ - 商用車メーカーを乗用車メーカーに変えた車

ヒルマンミンクス │ いすゞ - 商用車メーカーを乗用車メーカーに変えた車

いすゞのヒルマンミンクスPH100型です。英国車であるヒルマンミンクスを、いすゞが完全ノックダウン方式で作った車。この1台でいすゞは乗用車の技術を学び、以後名車を作り出していくことになります。クラシックカーフェスティバル in 所沢2017にて撮影。


最新の投稿


スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

スカイラインHT2000GT │ 日産 - ケンメリと呼ばれた大人気車

日産スカイラインの4代目、スカイラインHT2000GT C110型です。最上位車種のケンメリGT-Rにモディファイされがちな車種ながら、今回の1台はきれいな素のままの姿!在りし日の大人気車の姿が伺えます。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


【クルマニアックイズ】247本目

【クルマニアックイズ】247本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和の銭湯建築 東京・月島湯

昭和を感じる生活用品や、家電、建物など、庶民文化研究所所長 町田忍画伯が描くイラストコレクション「昭和レトロ画帖」。今回はもんじゃの街として有名な東京は月島にあった銭湯、月島湯をご紹介!


クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

クラウン 2ドアHT 2000スーパーサルーン │ トヨタ - クラウンロイヤル始まりの1台

トヨタ・クラウンの5代目、S8#/9#/10#型です。4代目の前衛的なクジラクラウンから、ユーザーが求める重厚感をより強調する形に戻した、その後のクラウンの路線を方向づけた1台。サクラオートヒストリーフォーラム2018にて撮影。


クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

クロモジの黒文字!?楊枝の話です。

あるときは食べ物を食べる道具として、またあるときは歯に挟まったのを取るのに重宝する楊枝。甘味処や和菓子に用いるときはその名を変える。庶民文化研究の大家 町田忍さんにそのあたりの話を聞いた。今回も庶民文化研究所収蔵のコレクションとともに。