911ターボ(930型) | ポルシェ - 緑のなかを走り抜けていくのは真っ赤なポルシェ【旧車】

911ターボ(930型) | ポルシェ - 緑のなかを走り抜けていくのは真っ赤なポルシェ【旧車】

イタリアの手工業でつくられたようなエキゾチックカーと比べ、あくまで理詰めで「質と性能を突き詰めた」感の強いポルシェは、ドイツの誇るクラフトマンシップの塊のようなクルマでした。


9月11日はポルシェ「911」の日。

ポルシェ911

・モデル名 :911ターボ(930型)
・メーカー名:ポルシェ(西独)
・年式   :1984
・撮影場所 :サクラ・オートヒストリーフォーラム2018
・撮影者  :会長

スーパーカーブームの雄、ポルシェ・ターボ

ポルシェ911

70年代のスーパーカーブームといえば、ランボルギーニ・カウンタックとフェラーリ512BBが2大勢力というか両巨頭というぐらいに頭抜けて大人気だった。
ただどちらもあまりにも雲の上過ぎて、手に入れて日ごろ乗り回すには現実味に欠けるというか、憧れは憧れでとっておきたいもの、という感じではなかったろうか。

当時、2大勢力の人気には少しだけ後塵を拝していたものの、それらに対抗できるスーパースポーツとして渋めの人気を誇っていたのが「ポルシェ・ターボ」だった。
イタリアの手工業でつくられたようなエキゾチックカーと比べ、あくまで理詰めで「質と性能を突き詰めた」感の強いポルシェは、ドイツの誇るクラフトマンシップの塊のようなクルマで、そこがまた玄人好みの人気の源でもあった。

まるで精密機械のように回る空冷フラット6のエンジンにターボで過給してパワーとトルクを紡ぎだす走りは、イタリアのV12が咆哮とともに暴力的なパワーで加速するのとはまったく違う乗り味だという。
よく、イタリアのスーパーカーは「(アクセルを)もっと踏め、もっと踏め!アツくなれ!」と官能的に訴えかけてくるといい、対するポルシェは努めて冷静に「大丈夫だ、俺を信じて踏め。」とクールに呼びかけてくるという。
さすがに乗り比べたことはないからそこまでは分からないけど、なんだか分かるような気がする話だ。
まあ、ちょっとロマンチックというか、感傷的に過ぎてちょっと恥ずかしいけど。

ポルシェは工業製品としての信頼度が高く、ボディも錆びないしエンジンもきちんと手入れしていればいくらでも走り続けられるという。
ちょうどいいサイズ感のボディや、+2とはいえリアシートもあって実用性もあり、意外と普段使いもいけてしまう。それゆえ、「あのころポルシェに憧れた」ファンが実際に今になって購入することも多いようだ。

ひところよりはだいぶ落ち着いたが、ここ数年の空冷ポルシェの異常ともいえる価格高騰は、ほんとに欲しかった人たちが最後のチャンスとばかりに押し寄せたことによるものだろう。
たしかに、大事にガレージにしまっておいて眺めるのもいいけど、昔憧れたスーパーカーに気軽に乗れるならそれも良いものね。

ポルシェ911
ポルシェ911
ポルシェ911

関連する投稿


クラウン | トヨタ - ちょい悪セダンは鬼の形相!?クラウン6代目後期型「オニクラ」【旧車】

クラウン | トヨタ - ちょい悪セダンは鬼の形相!?クラウン6代目後期型「オニクラ」【旧車】

純和風セダンの雄、トヨタ・クラウン。 歴代のキャッチコピーにもジャポネスクな香りが漂うものが多く、6代目も前期型は「日本の薫り」を掲げていました。


スカイライン2000GT | 日産 - 伝統の丸テールはケンメリから【旧車】

スカイライン2000GT | 日産 - 伝統の丸テールはケンメリから【旧車】

スカイラインといえばGT、「スカG」と略して呼ばれるのが常です。その中でも、ケンメリは合計67万台も製造されていた、歴代スカイライントップのヒット作でした。


フェアレディZ C-S31 | 日産 - 熟成が進んだ初代Z後期型【旧車】

フェアレディZ C-S31 | 日産 - 熟成が進んだ初代Z後期型【旧車】

高性能でカッコいいけど、頑張れば手に届くスポーツカー。それが「Z」がヒットした、最大の理由といえます。シンプルでタフな伝統の日産L型エンジンは、自分の手を汚して弄る楽しみにあふれており、それを許容する度量の深さも備えていました。


コスモスポーツ | マツダ - 社運をかけて送り出した世界初の量産ロータリー【旧車】

コスモスポーツ | マツダ - 社運をかけて送り出した世界初の量産ロータリー【旧車】

ドイツで生まれ、日本で育ち、そして大人になっていったロータリーエンジン、 その第1歩がこのコスモスポーツです。当時の東洋工業社長の松田氏がそのプロトタイプに乗って登場したシーンは、たいへんな驚きと歓迎をもって繰り返し報道され話題となりました。


スカイライン2000RS | 日産 - スカイラインは最強のスポーツカーでなきゃいけない【旧車】

スカイライン2000RS | 日産 - スカイラインは最強のスポーツカーでなきゃいけない【旧車】

いつの時代も、スカイラインはクルマ好き憧れの1台でした。 歴代のモデルに自然発生的なニックネームがつけられ、誰もがそれを知っているようなクルマがほかにありません。


最新の投稿


クラウン | トヨタ - ちょい悪セダンは鬼の形相!?クラウン6代目後期型「オニクラ」【旧車】

クラウン | トヨタ - ちょい悪セダンは鬼の形相!?クラウン6代目後期型「オニクラ」【旧車】

純和風セダンの雄、トヨタ・クラウン。 歴代のキャッチコピーにもジャポネスクな香りが漂うものが多く、6代目も前期型は「日本の薫り」を掲げていました。


【クルマニアックイズ】161本目

【クルマニアックイズ】161本目

あなたの車愛を試すガチンコ三択クイズ!今すぐチャレンジ!


スカイライン2000GT | 日産 - 伝統の丸テールはケンメリから【旧車】

スカイライン2000GT | 日産 - 伝統の丸テールはケンメリから【旧車】

スカイラインといえばGT、「スカG」と略して呼ばれるのが常です。その中でも、ケンメリは合計67万台も製造されていた、歴代スカイライントップのヒット作でした。


仮面ライダーは永遠のヒーロー!進化する仮面ライダーの愛機たち

仮面ライダーは永遠のヒーロー!進化する仮面ライダーの愛機たち

Dr.近藤のコレクションから昔懐かしい特撮・アニメのヒーローたちを紹介する『特撮・アニメヒーロー図鑑』。今回の特集も仮面ライダー×バイク!今回は昭和末期から平成初頭にかけてのライダーとその愛機を紹介しよう!


昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~お呼びでない?~

昭和に散ったギャグ系死語の世界 ~お呼びでない?~

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。今回は番外編。昭和に散った「ギャグ系死語」。初回は「お呼びでない?」。日本のサラリーマンの権化とも言える植木等を代表するギャグである。