昭和 死語の世界 ~アベック~

昭和 死語の世界 ~アベック~

懐かしくてちょっと痛々しい…昭和に咲き誇り、今や死に絶えた言葉を紹介する「死語の世界」。 今回ご紹介する死語は「アベック」。よく田舎のばあさんに冷やかされたなぁ……。


アベック

死語解説:アベック[名詞]

アベックはフランス語で、前置詞のavec=「~と一緒の」。
というわけで「男女の二人連れ」でもなければ、「恋人」でもなんでもない。いわば和製フランス語。
ちなみに英語の「カップル」も「一対の存在」という意味だから「恋人同士」のことではない。

■時代背景

「アベック」の起源については、フランス語なのだからフランス生まれで間違いない。
だがしかし、それが日本にどのように伝わり、広まっていったかについては定かではない。一説には大正末期にはすでに日本に入り、モボ・モガの間で「男女の二人組」という意味で使われていたそうな。

昭和の時代に流行ったのはおよそ1960年代のこと。
だが、1960年代というとビートルズが来日したり、ツイッギーが来日したりとどちらかというとイギリス文化がもてはやされた時代。
なぜ「アベック」が流行したのかは謎である。

そして、当時の「アベック」がこぞって挑戦したのが、「ペアルック」である。
そんな「ペアルック」ももはや死語。「ペアルック」は今、「ニコイチコーデ」などへと進化した。
しかも同じデザインの服を着るくらいで、あくまでファッションを邪魔しないおとなしいもの。

当時の「アベック」の「ペアルック」と言ったら、お互いのイニシャルを入れ合ったり、2つでひとつのデザインになる服などであったりと、あからさまに恋人同士、カップル感を表に出してくるスタイルのものが多かった。
今考えればかなり痛々しい…。
それも青春の1ページであったことは否定できないのである。

※本記事は、イラスト・文を再編集して公開しています

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