サンバー | スバル - 「農道のポルシェ」といわれる独自の成り立ち【旧車】

サンバー | スバル - 「農道のポルシェ」といわれる独自の成り立ち【旧車】

RRレイアウトと4輪独立サスペンションを採用して1961年にデビューしたサンバーは、2012年に他社OEM車になるまで、この独自の設計に一貫してこだわり圧倒的な支持を集め続けました。


「豆腐の角が崩れない」といわれる独特の乗り味の秘密

サンバ-

・モデル名 :サンバー スーパーデラックス(2代目)
・メーカー名:スバル
・年式   :1968
・撮影場所 :横浜ヒストリックカーデイ2018
・撮影者  :会長

RRレイアウトと4輪独立サスがもたらす強烈な個性

サンバ-

日本独自の規格であり、自動車産業の黎明期にさまざまな制約のなかで創意工夫を凝らすことで技術やノウハウの蓄積にもつながった軽自動車。
とくにサブロク(360cc)時代には、独自の考え方にもとづく個性的な車種がいろいろと生まれた。なかにはその独創性が脈々と受け継がれ、代々続く長寿モデルになる車種も多かった。

スバル・サンバーもその「個性派」のひとつといっていいだろう。
RRレイアウトと4輪独立サスペンションを採用して1961年にデビューしたサンバーは、2012年に他社OEM車になるまで、この独自の設計に一貫してこだわり圧倒的な支持を集め続けた。
その個性を評して、「農道のポルシェ」という呼び方をされるのは、聞いたことがある人もいるだろう。

ポルシェは今さら言うまでもなく、ドイツが世界に誇るスポーツカーの代名詞のひとつだ。
こういうときにポルシェといえば、一般的に911シリーズを指して考えるのだが、911は水平対向エンジンをリアに積むいわゆるRRレイアウトで、4輪独立懸架式サスペンションを採用している。

これは先に登場していたスバル360のコンポーネントを流用したというのが理由のひとつだが、空荷状態でもしっかりとトラクションがかかり、4輪独立サスのおかげで荷物の痛み防止や乗り心地向上にも優れた効果を発揮していた。
その乗り心地を評して、「豆腐の角が崩れない」とか、「ガラス板を運んでも割れない」などと言われ、ビジネスユーザーに大変歓迎されたのだ。

同じレイアウトと足回りの機構を持つサンバー。そこにリスペクトを込めつつ「農道の」ポルシェ、という言い方になったのは、サンバーはバンだけでなく軽トラも多く作られ、それらは第1次産業の現場でも大活躍していたからだ。

ポルシェを引き合いに出すと、超高速域でのスポーツ性能の話かと思ってしまいがちだが、当時ポルシェはラリーシーンでも大活躍していたんだ。
小型で軽量、かつ操作性のよい当時のポルシェ911はたしかにラリーにも向いていただろう。
それこそRRレイアウトと4輪独立懸架サスが、狭いワインディングのグラベルを縦横無尽に駆け抜ける走りを実現させていたのだ。
それは速度域こそ違えど、確かにサンバーに相通じるものがあるね。

サンバ-
サンバ-

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