プリンス・クリッパー(2代目・T65型) | 日産 - 高度成長期の物流を支えた働きモノ【旧車】

プリンス・クリッパー(2代目・T65型) | 日産 - 高度成長期の物流を支えた働きモノ【旧車】

2代目クリッパーは荷台に様々な架装が施され、働くクルマのバリエーションが多く、当時、清掃車や冷凍車、消防車、バキュームカーなどのミニカーが売られていたから、持っていた人もいるのでは無いでしょうか。


様々な架装がされていろいろな働くクリッパーがつくられた

プリンス・クリッパー

・モデル名 :プリンス・クリッパー(2代目・T65型)
・メーカー名:日産
・年式   :1968
・撮影場所 :横浜ヒストリックカーデイ2018
・撮影者  :会長

日産とプリンスが合併する直前に登場した2代目クリッパー

プリンス・クリッパー

1958年に富士精密工業(のちのプリンス自動車)からリリースされた初代クリッパー。
当時、朝鮮戦争の特需景気に沸く日本では、とにかくトラックが不足していた。それまで主流だった3輪トラックが常に過積載状態で走り回り、ひたすらコマネズミのように動き回っても足りないといった状況だった。
いくつか出始めたボンネット型のトラックやピックアップトラックもあったけど、荷台を大きくするとホイールベースも長くなって小回りも効かなくなるし、後ろ荷重が大きくなって危ない(操舵輪にトラクションが掛からなくなってしまう)のも問題になっていた。

そんな中で登場した、キャブオーバー型トラックのクリッパーは、3人乗りの2トン積みで現在主流の中型トラックと同じぐらいの積載量を誇り、日本中で歓迎された。
3列2段の穴が開けられたグリルをもつフェイスが特徴的で、ロングボディ車も追加されるなど、当時のトラックの中心的存在だった。

キャブオーバー型は荷台を長くできる他、荷物を載せたときの荷重が前後輪にバランス良く分散でき、ホイールベースを短くし小回りが利くようにできるなどのメリットがある。
そのかわりエンジンへのアクセスが悪くなり整備性が少し落ちるし、エンジンの上に座ることになるので遮熱や騒音、振動対策などが必要になる。そういうことが技術の向上でカバーできるようになってきていたため、キャブオーバー型の導入に踏み切ったのだろう。

そんな初代が登場した8年後の1966年4月、プリンス自動車は2代目クリッパーを発表。
先代の後期型から受け継いだ4灯ヘッドランプをふくめ、グリルの大穴とあわせ4つの大きな楕円が並ぶ顔つきが印象的で、記憶に残っている人も多いだろう。
グリルの2つは十字に切られたルーバーがはめ込まれ、なかなかカッコいい。
同じく1966年の8月にプリンスが日産と合併してからは、車名は「プリンス・クリッパー」とされたんだ。

2代目クリッパーは荷台に様々な架装が施され、働くクルマのバリエーションが多かった。当時、清掃車や冷凍車、消防車、バキュームカーなどのミニカーが売られていたから、持っていた人もいるんじゃないかな。

クリッパーという車名は、足の速い馬とか、大型の快速帆船といった意味があるようだ。
アジアからイギリスに紅茶を運ぶ輸送船のティー・クリッパーが後者の例なのだけど、有名なところでは「カティ・サーク号」がある。よくボトルの中に作られている、アレだ。
現車は落花生の問屋さんで働いていたようだから、さしずめ「ピーナッツ・クリッパー」とでもいうところだろう。

プリンス・クリッパー
プリンス・クリッパー
プリンス・クリッパー

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