
死語解説:ワケワカメ[状態動詞]
「訳がわからない」ということをもじった若者言葉。
「わからない」と「わか」の部分と「ワカメ」を掛けた造語である。要はダジャレ。
なにを言っているのか理解できない、行動が理解できないなどのときに使用する。
地方によっては「ワケワカメ」の続き文句として「~意味とろろ」「~意味こんぶ」などが足される場合もある。
「意味不明」を意味するのだろうが、真相のほどはワケワカメ。
時代背景
この言葉がいつ流行したのか、実はその発端は定かではない。
有力だとされているのは1982年におむすび山から登場した「鮭わかめ」という味説。「鮭わかめ」の語呂だか、リズムがなにかの拍子に変化したのではないかと思われる。だが、その真偽はワケワカメである。
「鮭わかめ」と「ワケワカメ」。うん似てる。
当時のナウなヤングは「鮭わかめ」味で言葉遊びを楽しんだのかもしれない。言葉遊びで新たな意味が生まれることは往々にしてあることだ。
流行すると起こるのが派生語の存在。
ワケワカメも地方によっては続き言葉が発明された。
「~意味こんぶ」や「~意味とろろ」などに加え、中には頭に「さっぱりピーマン~」と付ける地域もあるそうだ。もはや海藻も関係なくなっている………。
実はワケワカメという言葉。
完全に死語と思いきや、2011年に一瞬だけ復活した。
女子中高生ケータイ流行語大賞にもランクインしたのである。
仮死状態だった「ワケワカメ」も現代のナウなヤングの感性で面白がられたのかもしれない。
もちろん今じゃすっかり死語と化した。
ワケワカメ以外にも仮死状態のまま、復活する日を待っている死語がいるのかもしれない。
そう考えると我々がしつこく死語を使い続けることにも意味があるのかもしれない。………ないか?